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三千里鐵道が「在日」をテーマに討論会を開催

【2022年06月18日】

「在日の今日の問題未来への課題討論会」が6月18日、名古屋市内で開催された。主催はNPO法人三千里鐵道。三千里鐵道の都相太(ト・サンテ)理事長が主催者あいさつ。「これまで20数年間、三千里鐵道は韓国や日本から様々なゲストをお呼びして話を聞いてきたが、在日として自分たちの身近な話をあまりしてこなかったのではないか。今回は遠慮せず、率直な意見を出しあってもらいたい」と語った。

都理事長、一般社団法人Momentの金順愛(キム・スネ)氏、前コリア国際学園校長の金正泰(キム・ジョンテ)氏、映画監督の朴英二(パク・ヨンイ)氏、韓国人の父と日本人の母を両親に持つ会社員の白アラリ(ペク・アラリ)氏の5人が発題し、それを踏まえ参加者全員が討論。在日同胞社会内部の問題、朝鮮学校など民族教育の今後のあり方や「在日」の定義など、在日同胞社会をとりまく問題について様々な意見交換がなされた。

三千里鐵道の康宗憲(カン・ジョンホン)顧問(韓国問題研究所代表)が討論を集約。「在日同胞は民族、分断、日本社会の状況など、様々な要素が混在しながら生きており、常に生き方を模索せざるをえない存在だ。今回のような出会いの中で生き方を模索しながら、日本社会の中でも民族に誇りを持って生きていけるよう、これからも求めていきたい」と語った。