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「三千里鐡道」が6・15共同宣言24周年記念集会を開催…ヘイト犯罪について対談

【2024年06月15日】

NPO法人「三千里鐡道」は6月15日、名古屋市内で「6.15共同宣言24周年記念集会/対談 辛淑玉(シン・スゴ)氏×安田浩一氏~ヘイト犯罪に抗して-日本社会の今を問う」を開催した。

三千里鐡道の都相太(ト・サンテ)理事長が主催者あいさつ。「6・15宣言が発表されて、またわが三千里鐡道が創立して干支二回りの時を経た。朝鮮半島情勢の厳しさは深化しており、また日本におけるヘイト犯罪も看過できる状況にない。最前線でヘイト犯罪と闘ってこられたお二人の貴重な経験を共有し、活かしてほしい」と語った。磯貝治郎副理事長、姜春根(カン・チュングン)副理事長(韓統連常任顧問)、康宗憲(カン・ジョンホン)顧問からもあいさつ。24年間の活動を振り返り、現在に至る朝鮮半島情勢や日本社会の状況への思いを語った。

辛氏と安田氏の対談では、それぞれがヘイト犯罪と闘ってきた歴史をたどり、その問題点を共有。2000年代初頭の石原慎太郎都知事による「三国人発言」をはじめ、政治家によるヘイトスピーチが一般社会に浸透し、日本に暮らす朝鮮人をはじめとする外国人らに対するヘイト行動を「寛容する社会」がつくられた流れや、在特会をはじめとしたヘイト集団が「嘲笑しながら」差別行動を繰り広げるようになった社会の姿を、対談を通じて明らかにした。

質疑応答では、「なぜこのような社会が無くならないのか」「ヘイトスピーチ解消法を機能させるには何が必要か」といった質問が寄せられ、論議を深めた。

会場に駆け付けた衆議院議員・近藤昭一氏が来賓あいさつ。「日本におけるヘイト犯罪、外国人差別に対し国会議員として取り組むべきことを、全力をもって応えていきたい」と語った。

※写真-対談する辛淑玉氏(左)と安田氏