各種資料
光州精神を継承し民族自主を争取しよう!光州民衆抗争42周年記念在日韓国人全国集会 決議文
歴史的な光州民衆抗争から42周年を迎えた。1980年5月、光州地域の学生、市民は、全斗煥軍部勢力が投入した戒厳軍に対して、民主を守り抜くために果敢に立ち上がり決死的に闘った。光州民衆抗争は、歴代の軍部独裁の背後には米国が存在することを明らかにし、反独裁民主化闘争を反外勢民族自主化闘争へと発展させるうえで、決定的な契機となった民主化闘争である。全国から結集したわたしたちは光州民衆抗争の闘争精神、光州精神を継承し、必ず民族自主をかち取ることを決意する。
バイデン米政権は朝鮮に対して、「敵視はしていない」「無条件で対話する」と外交関与姿勢を強調する一方で、朝鮮側が敵視行為として中止を求める韓米合同軍事演習を強行するなど、朝鮮に対する軍事圧力を加え続けている。また、中国に対抗するインド・太平洋戦略を掲げ、韓国、日本など同盟国とパートナー国を総動員することで中国包囲網の構築を急いでいる。こうしたなか、尹錫悦大統領は5月21日、ソウルでバイデン大統領と初の首脳会談を開催し、韓米同盟を包括的戦略同盟へと引き上げ強化することに合意した。これは、朝鮮に対する韓米連合軍事態勢をさらに強化することに加えて、韓国のインド太平洋経済枠組み(IPEF)への参加が示すように、韓米同盟を経済安保の分野にまで拡大することを意味し、韓米同盟は軍事と地域をこえた拡大同盟となった。尹政権がバイデン政権とともに推進する包括的戦略同盟と韓米日軍事「同盟」により、韓国は米国に追従しながら、世界的な「新冷戦」へと巻き込まれ、その前哨基地となる危険性をはらんでいる。米国の覇権政策に断固反対するとともに、尹政権の対米追従姿勢を厳しく糾弾しなければならない。
2018年の板門店宣言とピョンヤン共同宣言・軍事分野合意書により本格的に始まるはずだった朝鮮半島の平和と祖国統一への画期的な歩みは、民族自主権に対する米国の支配と干渉、また文在寅政権の民族自主性の喪失により、残念ながら現在も停滞している。尹大統領は大統領選挙期間中、「朝鮮への先制攻撃」発言など朝鮮への対決姿勢をあらわにし、大統領就任辞では南北合意に言及せず、南北合意にない「朝鮮の先非核化」を主張した。しかし、文政権末期に交わされた南北首脳間の親書は尹政権に対し、「南北合意を順守しながら対話で関係改善しよう」とのメッセージを送っている。尹大統領は朝鮮への対決姿勢を改め、民族自主のもと南北合意を尊重し誠実に実践することで、南北関係の改善と発展を推進しなければならない。
尹政権の出帆にあたり、わたしたちは光州精神を継承し、自主・民主・統一を一日も早く実現する決意を胸にしながら、次のとおり決議する。
決議事項
1.光州精神を継承し民族自主を争取しよう!
1.米国の覇権政策に反対し尹錫悦政権の対米追従を糾弾する!
1.尹錫悦政権は南北合意を誠実に実践せよ!
1.自主・民主・統一の旗のもと組織と運動を前進させよう!
2022年5月22日
光州精神を継承し民族自主を争取しよう!
光州民衆抗争42周年記念在日韓国人全国集会
参加者一同