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金星「朝鮮半島情勢は深刻な危機へとエスカレートしている」

【2022年10月7日】

自主時報 2022.09.27

朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は26日(米国現地時間)、第77回国連総会で演説、韓米合同演習や米国政府などを強く批判した。

金大使は「(韓米合同演習は)明らかに朝鮮半島情勢を戦争のまぎわへと追い込む導火線に火をつける非常に危険千万な行為」だとし、「現在、朝鮮半島の安保環境は米国とその追従勢力のさらなる対朝鮮敵視策動により、緊張激化と対決の悪循環から抜け出せず、最近ではより深刻な危険へとエスカレートしている」と指摘した。

金大使は、朝鮮が8日に採択した法令「朝鮮民主主義人民共和国の核戦力政策に対して」に関連して、「米国とその追従勢力の変わらぬ敵視政策と軍事的脅威から自らの主権と根本利益を守り、朝鮮半島と地域の平和と安全を保障するためのもう一つの正解をみいだしたもの」だとし、「米国は、朝鮮民主主義人民共和国が米国の敵視に抗拒し核戦力政策法令を採択せざるをえないようにした」と主張した。

そして金大使は「米国の敵視政策と軍事的恐喝が加重されるほど、われわれの力も強化される」と述べた。

金大使はジョー・バイデン大統領の21日の国連総会演説についても批判した。

金大使は「数日前にも米国大統領はまさにこの場で、いわゆる真剣で持続的な外交を開始しようとする努力にもかかわらず、朝鮮民主主義人民共和は国連制裁を継続して露骨に違反していると述べた」と言及し、「米国が一方的につくり出した規定を守らないとして圧迫を加える、そうした国連制裁をわれわれは認めたこともないし、これからも認めない」と強調した。

金大使は米国に対しても批判の声をあげた。

金大使は「米国が主張する国際秩序は一方主義的で覇権主義的な米国中心の世界秩序」だとし、「米国の利益を国際法よりも優先し、他の国々がそれに服従するよう要求する帝国主義的な勢力構図」だと主張した。

続けて金大使は「米国は世界を民主主義国家と権威主義国家に分け、二者択一と陣営対決を強調している」とし、「(国際社会の)根本的な脅威は国際平和と安全の根幹を壊し、覇権的な一極世界を維持しようとする米国とその追従勢力の専横」だと述べた。

金大使は朝鮮への制裁と国連安全保障理事会についても言及した。

朝鮮への制裁については「朝鮮民主主義人民共和国だけを反対する最も極悪で強盗のような制裁」だと批判し、国連安保理については「安保理が主権国家の合法的な権利である自衛権の行使を論議すること自体が、平等と内政不干渉を明示した国連憲章の基本精神を否定する矛盾した行為」だと主張した。

原文 http://www.jajusibo.com/60571