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全国民衆行動、米原子力空母の釜山入港に反対し記者会見

統一ニュース 2022.09.22

 

全国民衆行動は9月22日、ソウルの米大使館前で「米原子力空母の釜山入港反対! 米戦略資産の朝鮮半島での展開反対! 記者会見」を開催した。

記者会見文を紹介する。

記者会見文

戦争の危機を高める米原子力空母の朝鮮半島への入港に反対する!

23日、米原子力空母「ドナルド・レーガン」(CVN-76)を含む空母打撃群が釜山に入港し、今月末に東海(日本海)で韓米合同軍演習を展開する。また、米原潜「アナポリス」(SSN-760)まで今回の演習に参加すると報道されている。われわれはこれらを断固として拒否する。

16日に行われた韓米拡張抑止戦略協議体(EDSCG)では、レーガン空母打撃群の域内展開が戦略資産の時期適切で効果的なものであるとの約束を明確に示したと強調、米国は続けて戦略爆撃機、偵察機などを出撃させて、朝鮮半島と周辺の軍事的緊張を高めている。

2018年6月、「平和繁栄の新しい朝米関係」に合意した「朝米シンガポール宣言」が翌年、米国の一方的な破綻策動により霧散した直後から、米国は対北敵視政策をさらに推し進めてきた。「無条件で対話」を口にしながらも、核先制攻撃戦争計画による韓米合同軍事演習の強度を高め、北の首脳部に対する斬首作戦に沿った演習も随時強行してきた。

尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権登場直後から、日本まで引き入れて韓米日軍事同盟に拍車をかけており、そのために韓国政府に対し無条件の韓日関係改善を強要している。最近、尹政権が日本の高姿勢にもかかわらず、屈辱的な韓日合意に乗り出している理由だ。

米軍は細菌実験室を全国の在韓米軍基地に拡大し、反北団体は対北宣伝ビラ散布に血眼だ。境界地域住民は、こうした状況から局地戦が発生しないかと不安に震えているのに、星州サード(※高高度ミサイル防衛システム)基地では、臨時配置されたサードを「正常化」するとの美名の下に、事実上「基地の永久化」に乗り出しながら、地域住民と平和を守る勢力を戦争のような状況に追い込んでいる。米国の新冷戦強要によるウクライナ戦争と台湾危機などで世界が激動する中、尹政権登場と共に朝鮮半島の戦争の危機も比べようもなく高まった。

戦争の危機の中心に立つ現在、米原子力空母レーガンがすぐ明日に釜山に入港、韓米合同軍事演習を繰り広げるのは、朝鮮半島の軍事緊張を高める非常に危険なことだ。2017年の朝鮮半島における厳しい戦争の危機から5年ぶりだ。米国の核戦力が朝鮮半島に再進入する瞬間、情勢がどこへ進むのか予測しがたい。

韓米当局はいまからでも対北敵視政策を撤回し、朝鮮半島の戦争の危険を高めるすべてを根源的に除去しなければならない。当面して、尹政権は米国の核戦力を朝鮮半島に引き入れる原子力空母の入港計画を撤回し、また、日本を朝鮮半島に引き入れる韓米日軍事協力と屈辱的な韓日関係改善の試みも即時中止すべきだ。

「わが民族の運命はわれわれ自ら決定する」との民族自主と民族自決の原則により、民族の団結した力で平和と繁栄、統一の未来をわれわれ自らが開いていかなければならない。全国民衆行動はそのために全力を尽くす。

戦争の危機を高める米国の原子力空母の朝鮮半島への入港に反対する!

米国の戦略資産の朝鮮半島での展開に反対する!

戦争の危機を高める対北敵視政策を撤回しろ!

米国に無条件で追従する尹錫悦政権を糾弾する!

2022年9月22日

全国民衆行動

原文アドレス http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=206218