情勢コーナー

情勢解説

610余団体が「韓日歴史正義平和行動」を発足…「日本の逆走行・韓国の付和雷同」にブレーキをかけなければ

【2022年8月26日】

日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」、全国民主労働組合総連盟(民主労総)、韓国進歩連帯、全国民衆行動など全国610余団体が8月9日、ソウル市内で「歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(韓日歴史正義平和行動)」の発足式を開いた。

韓日歴史正義平和行動は朝鮮半島の平和と正義、市民の人権と生命安全を課題として運動してきた諸団体が結集し、歴史的過誤に対する反省を土台に、朝鮮半島と東アジアの恒久平和のために行動することを目的としている。発足宣言文では「韓日歴史正義平和行動は真実と正義、和解と協力、市民の安全と人権保障、違いを認め合う共存とすべての生命体の共生のために、韓日の市民が共に行動する」と明らかにした。

全国民衆行動の朴錫運(パク・ソグン)共同代表は結成に先立ち開かれた代表者会議で、「歴史正義において巨大な後退と逆走行、反動が起こっている」「日本政府は韓国政府に問題解決策を示せと強要し、韓国政府は日本政府に物乞い外交をしている」と強調。日本の軍事大国化と改憲の動きに言及しながら、韓国が韓米日の軍事協力に一層組み込まれる危険性を指摘し、「韓日の平和を志向する市民・民衆が連帯してブレーキをかけなければならない」と主張した。

韓日歴史正義平和行動は以後、国民署名運動やキャンドル集会、地域懇談会、各政党代表との面談、国会との共同行動などを計画、展開するとした。

日本政府の強硬姿勢と尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の「付和雷同」的な姿勢により、韓日間の歴史問題が政治決着されるのではと憂慮される中で、韓日民衆連帯で歴史正義を打ち立て、朝鮮半島と東アジアの平和を実現しようとの趣旨から、610余もの団体により韓日歴史正義平和行動が結成された意義は大きい。韓日歴史正義平和行動は韓日諸団体のさらなる参加を呼び掛けている。