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民主労総65000人の組合員、反労働の尹錫悦政権に向け「闘争宣布」 全国労働者大会 ソウルと巨済市で同時開催

  【2022年7月15日】

「労働と世界」(民主労総機関紙)7月2日

「災難の中で積み上げた財閥の蔵を開いて再分配」「富裕層から税金を、民衆に生存権を」

民主労総6万組合員がソウルに集まり、反労働政策を繰り広げる尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に向け闘争を宣布した。民主労総全国労働者大会が2日午後、ソウル市庁前(※ソウル広場)で開かれた。これは2016年の朴槿恵(パク・クネ)政権退陣デモ以後では最大規模。

同時に巨済島(※慶尚南道にある島)で開かれた嶺南(※慶尚南北道を指す)地域労働者大会では、金属労組組合員をはじめ5000余人が集まり、大宇造船下請け労働者の全面ストを支持すると宣言した。

この日、産別労組は事前集会を開催後、午後3時にソウル広場を中心に集まった。尹錫悦政権の反労働親財閥政策を糾弾し労働改悪に立ち向かい、これを阻止するための決意と宣布で行事は進行した。民主労総は△物価暴騰に対する民生対策△労働改悪阻止△社会公共性に対する国家責任を強化△非正規職撤廃を大会の主要要求に掲げた。

ヤン・ギョンス民主労総委員長は舞台に上がり「『もっと働け、与える分だけ受け取れ、労働組合はだめだ、命をかけろ』と、尹政権はわれわれに奴隷として生きろという。現在われわれはそのようには生きられない、堂々たる主人公として生きようと、ここに集まった」と始め、「月給以外はすべて上がった世の中、働くほどに赤字が出る世の中、借りるとばくだいな利子が生じ、買い物かごにはため息ばかりがたまる世の中。政府は、そしてわれわれを無視した国家は財閥、大企業と一体だ。彼らの鎖を解き自由にしたなら、その貪欲な歯は労働者を食いちぎるだろう」と憂慮した。

「非正規職が1000万人になるが、尹錫悦大統領はただの一言もなく、なんの対策もない。民営化や民間委託の名の下、非正規職の国を造り、唯一の武器である労働組合さえ奪おうというのだ。民生は破綻しているが、政府は手つかずの状態だ」と憤った。

「財閥と富裕層の側に立ち、労働者と民衆を無視する尹錫悦政権に、われわれは厳重に警告する。富裕層から税金を取り、労働者・民衆の生存権を保障せよと。こうした警告が積み重なれば、次は政権の退場だ」と述べた。

ヤン委員長は現在、闘争中の事業場に言及しながら団結を強調した。「われわれの団結と連帯が希望である。アシアナKО、クーパン、世宗ホテル、コーウェイ、韓国サンケン、全国の労働者が堂々と闘っている。ソウルから巨済からわれわれは結集した」と述べた。

続いて、ヒョン・ジョンヒ公共運輸労組委員長とサービス連盟のカン・ギュヒョク委員長が決意表明、ハ・ウォノ全農議長が連帯あいさつ。

大会を終えた参加者は世宗大路を中心にソウル駅まで3方向に行進を開始し、漢江大路に沿って大統領室まで行進し、建設産業連盟のチャン・オッキ委員長の決意表明を最後に大会を終えた。

※原文と写真は下記を参照してください

http://worknworld.kctu.org/news/articleView.html?idxno=500344