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朝鮮兵士捕虜(ほりょ)、韓国に移送…韓国はウクライナ-ロシア戦争に関与するな
李大統領、ウクライナの「朝鮮兵士捕虜を韓国に移送」公開を批判
ウクライナのゼレンスキー大統領が9月23日、国連演説で、同国で捕虜となった朝鮮兵士2人を韓国に引き渡したと明らかにしたことを巡り、李大統領はSNSで「非公開にするという合意を破って公開した。非常に残念だ」と述べたのに対し、ウクライナ大統領府の消息筋はメディアに「秘密保持の約束はしていなかった」と反論した。
これについて、青瓦台(大統領府)の成耆洪(ソン・ギホン)広報疎通首席秘書官は27日に声明を発表し、これまでの協議過程について説明した。
成氏は「さまざまなルートを通じて長い間、綿密に協議を行う中で、ウクライナ政府が『韓国移送時に多数の自国捕虜との交換の機会を放棄したと自国内で非難される可能性があるなど極めて敏感な事案であるため、韓国移送の事実は非公開にしよう』と秘密保持を求めた」と説明。韓国側も捕虜本人と家族の安全問題や外交・安全保障面などを考慮してこれに合意し、移送手続きを進めたと明らかにした。
また、「ウクライナ側が非公開にするという合意を破り、事前協議はもちろん通知すらせず一方的に公開したことも重大な問題だが、『非公開にするという合意はなかった』と虚偽の事実を発表したことは両国政府間の信頼を深刻に損なう行為」とし、これにより韓国では李大統領がうそをついたとして論争が起きていると指摘。両国の友好関係に深刻な支障をもたらす行為だとして、ウクライナ側に公式の説明と謝罪を求めると強調した。
一方で、韓国の一部関係者がウクライナ側の不当な行為を擁護し、外交・安保問題を政争化して国益を損ねているとして、事実と異なる主張は控えるよう呼びかけた。
28日には外交部の朴潤柱(パク・ユンジュ)第一次官がウクライナの駐韓大使代理を呼び、「強い遺憾の意」を示し、ウクライナ政府に対し公式な経緯説明と謝罪、再発防止を求めた。
30日には国会情報委員会所属議員が「ウクライナが朝鮮兵士捕虜2人の韓国移送について非公表とするよう韓国側に要請していた」と国会記者団に報告した。
李大統領、ウクライナの「南北緊張高まる」発言を批判
李大統領は10月2日、SNSで「北の捕虜の送還に関し、ウクライナ側が非公開を要求し、(韓国との間で)合意したが、(ウクライナ側が)一方的に公開した」とし、「韓国大統領が最大限礼を尽くして『残念だ』と述べたところ、(非公開にすることに)合意したことはないとして、相手国の国家元首をうそつきに仕立て上げた」と批判した。
さらに、これに対し謝罪を求めたところ、ウクライナ側は「南北間の軍事衝突が迫っている」などと朝鮮半島での戦争勃発(ぼっぱつ)を企てるような発言をしたとして、「深い遺憾の意を表する」とした。
李大統領はまた、「事実認定と公開謝罪を引き続き拒否するなら、追加措置を講じる」とし、「国民と国の威信に関わる問題であり、看過できない」と警告した。
李大統領の言及は、ウクライナのブダノフ大統領府長官の発言を念頭に置いたものとみられる。ブダノフ氏はSNSで、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの朝鮮の派兵に言及し、「(朝鮮は)われわれの戦争から学び、武装している」とした上で、派兵は「何よりも自国地域での積極的な戦闘に備えるためだ」と主張した。
ウクライナは謝罪し南北間の緊張を煽るな、韓国はウクライナ-ロシア戦争に関与するな
ゼレンスキー大統領の発言は、捕虜と家族の人権と安全を脅かすのはもちろん、朝鮮半島情勢への否定的な影響を最小化しようとする李政権の努力を妨害するものであり、さらには李大統領がうそをついているとする外交非礼でもある。韓国政府がウクライナ政府に説明と謝罪を要求するのは当然である。
だが、ゼレンスキー氏は公開しないと合意したにもかかわらず、なぜそのような発言をしたのかだ。李大統領は7月にトルコで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加し、最先端技術を含む研究開発(R&D)や兵器システムの生産面において、NATO加盟国との協力拡大を期待するとの考えを示した。続けてウクライナのゼレンスキー大統領と初の首脳会談を行い、ウクライナの復興や朝鮮兵士捕虜の問題などについて協議した。ウクライナ・NATOとの関係強化に踏み出したものだ。
しかし、ウクライナ・NATOはその次元でとどまらなかった。韓国との関係強化の始まりを契機に「朝鮮兵士捕虜の韓国への移送」を「人道問題」として迫りながら、韓国を自陣営に取り込み、一方で朝鮮とロシアを離間させる戦略を進めた。ゼレンスキー氏が韓国政府との約束を守らずに国連の場で移送を公開発言したのは、この戦略の政治・外交的成果を最大限、狙ってのことだ。
ウクライナ側はゼレンスキー氏の発言を謝罪するどころか、南北間の緊張を煽る政府高官の発言まで飛び出す始末。ウクライナは韓国政府に謝罪し南北間の緊張を煽ってはならない。そして何よりも韓国政府はウクライナ-ロシア戦争に巻き込まれてはならないし、関与する必要もないことを強調しておく。 (10月7日)
※写真-記者団に報告する国会情報委員会所属議員



