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情勢解説

反米自主の声が米軍基地前でとどろく!

【2021年12月3日】

 11月27日、ソウル龍山の戦争記念館と米軍基地一帯で「2021反米自主大会」が開かれ、全国民衆行動(準)と祖国統一促進大会準備委員会をはじめとする各団体から参加者が結集した。全国民衆行動(準)常任共同代表のパク・フンシク全農議長は大会辞を通じて「100年近い米国中心の国際秩序が崩れる大転換の時代を迎える中、韓国はそうした流れとまったく違う道を進んでいる」とし、「文在寅政権を最後に、不平等な韓米同盟の関係を決定的に断ち切らなければならない」と強調した。参加者らは闘争決議文を通じて「反米自主闘争だけが朝鮮半島の平和と繁栄、自主統一を促進し、事大と隷属から抜け出て民族自主を実現できる最も力のある方法であり近道」だと宣言。△平和・統一を妨害する対朝鮮敵視政策の撤回△分断固定化・東北アジア覇権を維持するための韓米同盟の破棄△在韓米軍の撤収△国家保安法の廃止を決議した。

 労働者民衆は「不平等の打破と韓国社会の大転換」を中心スローガンとして掲げて全国労働者大会(11月13日)を皮切りに、全国農民大会(17日)、全国同時多発民衆大会(12月11日)、全国貧民大会(12日)の開催を経て、来年1月15日にはそれまでの大会の成果を集大成して「民衆総決起」を決行し成功させる計画だ。反米自主大会は当然、反米自主が基調だが連帯して開かれた。これらを通じて、大統領選挙と次期政権をにらみながら、運動的には進歩民衆陣営の立場を明確にし要求を突きつけるとともに、組織的には常設的で全国的な共同闘争戦線を構築することを目標としている。全国労働者大会では、民主労総と進歩5政党が大統領選挙共同宣言を発表し、共同闘争を展開することをすでに明らかにした。