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情勢解説

朝鮮半島の緊張を煽るばかりの「国連軍司令部」の解体を求める!

【2021年12月3日】

朝鮮は11月4日に行われた国連総会第6委員会で、韓国にある「国連軍司令部」を解体するよう改めて求めた。国連のホームページによると、朝鮮の国連代表部のキム・インチョル1等書記官は「個別国家が政治・軍事目的で国連の名前を乱用する正常ではない状況は、たださなければならない」として、「国連軍司令部は国連と関係のない米軍司令部にすぎない」と主張。「南(韓国)に駐屯する米軍が定例訓練で朝鮮半島の緊張を高め、北南の和解と協力を妨害する主な原因という事実は広く知られている」と批判した。また、「最近、南北で同時多発的なミサイル発射があり、朝鮮と米国を含む複数の国の極超音速発射体の発射実験があったが、国連安全保障理事会では、朝鮮の発射だけを国際平和への脅威とし糾弾した」と反発した。キム氏の後に発言した韓国代表部のト・グァンホン参事官は朝鮮側の主張について、「委員会を政治宣伝のための場として利用しないことを、すべての加盟国に促したい」と述べた。朝鮮の金星国連大使は10月27日に開かれた第4委員会でも国連軍司令部の解体を求めた。

 朝鮮戦争勃発直後の1950年6月27日と7月7日、緊急招集された国連安全保障理事会(安保理)の決議により創設された国連軍司令部は、その誕生時から違法性がつきまとった。国連憲章によれば国連軍の創設は国連総会の決議が必要。しかし当時の安保理は国連旗の使用を承認しただけだったのに、米国が国連軍を僭称し無断で創設したものだ。その後、米国が停戦体制下でも国連軍司令部を維持しようとすると、1975年の第30次国連総会は国連軍司令部の解体を決議した。当時のキッシンジャー米国務長官も国連総会の基調演説を通じて、1976年1月1日付けで国連軍司令部を解体すると公言した。しかし46年が過ぎた現在まで、米国は国連と交わした約束を守っていない。米国は国連軍司令部を解体する代わりに、1978年に韓米連合司令部を創設、国連軍司令部が所持していた韓国軍作戦統制権を駐韓米軍司令官に移譲する一方、韓米合同軍事演習を実施し対朝鮮圧迫策として利用し始めた。米国は朝鮮半島の周辺情勢がどのように変化しようとも、国連軍司令部を維持し、自らのインド太平洋戦略を貫徹する前哨基地として利用するつもりだ。それゆえに米国は国連軍司令部の問題が浮上することを警戒している。たとえば終戦宣言が実効性を備えて停戦協定体制から平和協定体制へと進展することになれば、当然、国連軍司令部解体の主張が妥当性をもって台頭するだろう。米国が終戦宣言に積極的な姿勢を示さない理由がここにもある。韓国内でも市民社会団体で構成する「偽物(にせもの)国連軍司令部を解体するための国際キャンペーン」が国連軍司令部の解体を求めて活発な運動を展開している。なんの根拠もないまま居座り続け、朝鮮半島の軍事緊張を煽るばかりの国連軍司令部は即刻解体されなければならない。