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韓日首脳会談、韓国・安東で開催…李大統領、長生炭鉱の取り組みを評価
李大統領、長生炭鉱遺骨DNA鑑定の開始を評価
李在明(イ・ジェミョン)大統領は5月19日、自身の故郷である慶尚北道・安東で日本の高市早苗首相と首脳会談した。
李大統領は会談後の共同記者発表で、「これまでの(両国首脳が相互往来する)『シャトル外交』を通じて築いた信頼に基づき、急変する国際情勢に共同で対応するための戦略的パートナーとして虚心坦懐(たんかい)に議論した」として、「中東地域の平和と安定が早期に回復しなければならないとの認識で一致した」と表明。「両国の供給網(サプライチェーン)協力をさらに拡大していくことを確認した」と述べた。
外交分野では「国際情勢が急変する中、域内の平和と安定のための韓日・韓米日協力の重要性も改めて確認した」とし、韓日の安全保障政策対話が次官級に格上げされたことは意義深い進展だと評価した。その上で、「域内の真の平和と安定のため、韓中日3カ国が互いに尊重して協力し、共通の利益を模索することが重要ということも強調した」と紹介した。
朝鮮半島情勢に関しては、「踏み込んだ意見交換を行い、南北が平和的に共存し、共に成長する『戦う必要のない平和な朝鮮半島』を構築するという韓国政府の立場を説明した」と述べた。
李大統領は1942年の水没事故で朝鮮半島出身者136人を含む183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱、長生炭鉱で見つかった遺骨のDNA鑑定が始まるとして、「両国が過去の歴史問題で人道主義的なものから協力していく、小さいながらも意味のある第一歩になる」と評価した。
その上で、「両国が協力できる分野は今後も無限にある」とし、「両国が共に繁栄し、国民がその恩恵を肌で感じられる『国民体感型』協力策を絶えず生み出していくことを期待する」と強調した。
韓国市民社会団体、歴史正義の実現を要求
自主統一平和連帯と韓日歴史正義平和行動は韓日首脳会談を前にした18日、ソウル光化門広場で記者会見を開催し、「歴史歪曲(わいきょく)、憲法破壊、再武装に固執する日本政府を糾弾する」「韓国政府は韓日軍事協力を中止し、歴史正義の回復に積極的に乗り出せ」と訴えた。
また、正義記憶連帯のハン・ギョンヒ理事長は20日、韓日首脳会談について、「歴史の正義に目を背けたまま、安全保障や軍事協力ばかりが強調された」として、懸念と遺憾の意を示した。ソウルの日本大使館付近で開催された慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」で述べた。
歴史問題解決に広がりと速度を
韓日関係においては、侵略戦争と植民地支配の歴史清算を置き去りにしたまま、経済・軍事分野の未来志向的な協力ばかりが強調されるところに大きな危惧がある。日本政府の歴史清算に対する消極的な姿勢を考慮するとなおさらだ。
李大統領は首脳会談で長生炭鉱遺骨問題を取り上げて「過去の歴史問題で人道主義的なものから協力する」と述べ、「意味のある第一歩」と評価した。歴史問題は多岐にわたると共に生存被害者は少なくなりつつある。解決が広がりと速度を持って進展することを国民主権政府に強く求める。
(5月20日)
※写真-18日に光化門広場で開催された記者会見



