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情勢解説

民主労総「全国労働者大会」決行/政府は弾圧を中止し対話に取り組め!

【2021年11月19日】

民主労総は11月13日午後、ソウル東大門で「全泰壱烈士精神継承全国労働者大会」を開催、約2万人の組合員が参加した。民主労総は同日午前、汝矣島広場で大会を開催する予定だったが、政府とソウル市の集会不許可方針に変わりがないことから、全泰壱烈士が働き闘った平和市場近くの東大門(交差点)に変更したもの。ユン・テックン委員長代行は主催者あいさつで「全泰壱烈士の精神継承とは、労働者が自己の運命を自らが切り開き、真の主人公として生きていくことだ」と述べ、「5年前、1700万のキャンドルが叫んだ積弊清算と不平等な社会を大転換するための総決起を、労働者が先頭に立ち成し遂げよう」と訴えた。

全国民衆行動の朴錫運常任共同代表は連帯あいさつで、コロナ禍のなか大統領選挙候補者の遊説や保守団体の集会、数万人が集まるサッカー・野球競技は許容しながら、この日の大会など労働者集会だけ引き続き禁止することに対して、「これが民主主義か」と強く抗議。防疫は憲法で保障される

「集会・結社の自由」に優先されるものではなく、両者は並行して保障されるべきだと強調した。朴氏は全国労働者大会の成果を受けて17日に全国農民大会、12月12日に全国貧民大会、来年1月15日に民衆総決起を行い、それらを成功させることでキャンドル革命に続く大抗争の勝利をかちとろうと力説した。民主労総は労働党、緑色党、社会変革労働者党、正義党、進歩党の進歩5政党代表とともに、「不平等打破と韓国社会大転換のための民主労総―進歩政党大統領選挙共同宣言」を発表した(情勢資料参照)。また大会決議文で、産業転換による雇用創出、医療、ケア、住宅、教育、交通を国家が全的に責任を持つ、根本的な役割の変化が必要だとし、労組の強化のために労組法など関連法の改正を求めた。民主労総は「労働者・民衆が求める社会が国家の目的とならなければならない」と強調した。一方、同日午前11時には京畿道磨石・民族民主烈士墓地で、全泰烈士と李小仙オモニの追悼式と全泰一労働賞授賞式が開催された。

引き続く当局の一方的で理不尽な弾圧を跳ね返して、民主労総は全国労働者大会を決行した。コロナ禍のもと、労働者に犠牲を強いる不平等社会を打破し、民生がきちんと保障される平等社会の実現を求める声を上げた。民衆進歩陣営の連続する闘争計画も共有され、大統領選挙を控えて、進歩政党とともに共同闘争を展開することも明らかにされた。同大会は、民主労総が民衆闘争の中心軸としての役割を果たす、その決意を示す場ともなったようだ。民主労総に対する政府とソウル市の姿勢は相変わらずの強行一辺倒。ソウル市は全国労働者大会の参加者全員を告発すると息巻いている。一方で朴氏が指摘したように、韓国シリーズを迎える野球場とワールドカップ予選競技のサッカー場には、3万人前後の観客がつめかけている。そうしたなか、防疫の責任者である中央災害安全対策本部長の金富謙首相が防疫措置に違反して会食したことが判明、金氏は謝罪し過料処分を受けた。防疫の二重基準がまかりとおり、防疫の責任者自らが規則を破る。民主労総への弾圧は意図的なものだといわざるをえない。政府とソウル市には弾圧を中止し対話することを強く求める。文在寅政権は公約である「労働尊重社会」の実現を放棄してはならない