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遺族ら朝鮮人戦没者遺骨返還を要求

日本の侵略戦争に軍人・軍属などとして強制動員された朝鮮人戦没者の遺骨について、遺族と市民団体が12月19日、厚生労働省と外務省に返還を申し入れて交渉した。浮島丸事件(1945年8月)の犠牲者など、多くの朝鮮人戦没者の遺骨が現在も日本国内に残っている。遺族は遺骨の鑑定に必要な親族のDNA試料の提供を申し出ているが、日本政府は受け入れを拒否するなど、冷淡な姿勢を継続。太平洋戦争被害者補償推進協議会の金英丸(キム・ヨンファン)氏は「韓国は日本人の遺骨を返しているのに、なぜ日本は韓国に遺骨を返還しないのか」と指摘し、日本政府の姿勢は「人道に反する」と厳しく批判した。