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情勢解説

弾劾審判が結審…尹錫悦を必ず罷免し、内乱勢力を清算しよう!

【2025年2月26日】

弾劾審判、結審

尹錫悦(ユン・ソンニョル)の罷免の是非を判断する憲法裁判所(憲裁)の弾劾審判の第9回弁論が2月18日に、第10回が20日に開かれたのに続いて、25日に最終弁論が行われ、尹錫悦と弾劾訴追した国会側が最終意見を陳述し結審した。

文炯培(ムン・ヒョンベ)憲裁所長権限代行は弾劾の是非をいつ宣告するかは示さず、「評議を経て告示する」と述べた。

過去に弾劾訴追された盧武鉉(ノ・ムヒョン)、朴槿恵(パク・クネ)両元大統領の弾劾審判では結審から約2週間で弾劾の是非が宣告されていることから、3月中旬ごろに判断が示されるとの見方が出ている。

尹錫悦、支持者に「復帰」メッセージ

尹錫悦の弁護人を務める石東炫(ソク・ドンヒョン)弁護士は20日、ソウル市内で開かれた尹錫悦支持者でつくる「国民弁護人団」の集会で、「(尹錫悦が)早く職務に復帰し、世代統合の力で韓国を引っ張っていく(と話した)」と述べた。

非常行動、「汎市民大行進」開催

「尹錫悦即刻退陣・社会大改革 非常行動」は2月15日、ソウル光化門で30万人が結集する中、「尹錫悦即刻退陣! 社会大改革! 11次汎市民大行進」を開催した。行進前には民主労総の首都圏大会が開催され、社会大改革を共有する場も設けられた。

22日にも同所で12次汎市民大行進が開催され、結集した10万人は尹錫悦の罷免を要求した。

汎市民大行進は毎週土曜日に開催、次回は3月1日。また、全国巡回中の全農・全琫準(チョン・ボンジュン)闘争団のトラクターが15日、ソウルに結集し、「全琫準闘争の日」を開催する。

「内乱終息・憲政守護 円卓会議」出帆

祖国革新党が2月2日に提案した「内乱終息 民主憲政秩序守護 新しい大韓民国 円卓会議」出帆式が19日、5野党(「共に民主党」、祖国革新党、進歩党、基本所得党、社会民主党)の各代表が参加する中、国会で開かれた。

代表らは共同宣言文を通じて△憲政守護を願うすべての勢力に円卓会議は開かれている△内乱首謀者・尹錫悦の罷免に全力をあげ、12.3内乱の真相を明らかにする△反憲法行為特別調査委員会を設置し、極右内乱勢力を厳罰に処す△広場の声に呼応し改革課題を推進し、民生回復のために共同実践すると明らかにした。

尹錫悦を必ず罷免し、内乱勢力を清算しよう

尹錫悦に対する憲裁の弾劾審判が結審した。尹錫悦は審判での弁論を通じて、突きつけられた証拠を否定し虚偽発言を繰り返し、根拠のない陰謀論を主張し、自身の責任を転嫁しながら、戒厳宣言を正当化することに終始した。

それだけにとどまらず、支持者に向けて「職務復帰」まで口にし、支持者の支援を背景に憲裁の罷免決定には従わない可能性を示唆した。首謀者・尹錫悦と内乱勢力による憲政秩序の破壊と民主共和国の否定、つまり内乱はいまだに続いているのである。

尹錫悦を必ず罷免し、内乱勢力を清算しなければならない。そうしてこそ内乱を終息させ、民主憲政秩序を回復し、新しい時代へと進むことができる。円卓会議と非常行動を中心とする広場が連帯連合し、主権者・国民の偉大なパワーを結集し発揮するときだ。

(2025年2月26日)

※写真-尹錫悦の罷免を要求する韓国市民