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朝鮮、韓米日外相会談「北の非核化」を非難

【2025年2月28日】
第2期トランプ米政権発足後初めてとなる韓米日3カ国の外相会談が2月15日、ドイツで開催中のミュンヘン安全保障会議に合わせて開かれた。会談後に発表された共同声明では、南シナ海を含むインド太平洋での力による一方的な現状変更の試みに強く反対し、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を強調するとして中国をけん制した。北朝鮮(※正しくは朝鮮)に対しては「完全な非核化に対する確固たる意志」を再確認し、制裁を強化することで一致。ロシアとの軍事協力に強い遺憾を表明した。3カ国訓練の実施や相互軍事能力の向上、米国による拡大抑止強化の方針を再確認した。韓米外相会談も同日、開かれた。朝鮮の外務省報道官は18日、談話を発表。「非核化」は不可能で非現実的だとして米国を非難し、「米国とその追従勢力の敵対的脅威が存在する限り、核は正当防衛手段」と主張した上で、「今後も新たな核武力強化路線を一貫して堅持していくだろう」とした。
※写真-会談に臨む韓米日外相。左から趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官、マルコ・ルビオ国務長官、岩屋毅外務大臣