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民主労総、代議員大会を開催…内乱勢力清算・社会大改革・平等社会実現を決議

【2025年2月28日】

民主労総は2月11日、京畿道高陽市内で82次定期代議員大会を開催し、「内乱勢力の清算と社会大改革の実現」の先頭に立ち、「差別のない平等社会への道を開く」と決議した。大会決議文を民プラスの記事から紹介する。

決議文

民主労総が先頭に立ち、内乱勢力の清算、社会大改革の実現、差別のない平等社会への道を開こう!

財閥と富裕層への減税により国家財政は破綻し、社会的弱者に対する福祉の縮小により不平等が深まった。反労働を掲げ労働組合を敵視し弾圧してきた尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の2年6カ月は労働者・民衆にとって惨事であった。

民主労総は尹政権発足以来、尹政権の退陣を求めて粘り強く闘い続けてきたし、尹錫悦の非常戒厳令宣言後には、主導的な闘争を通じて尹政権の退陣を現実化させてきた。

尹錫悦の罷免は不可逆的な常識だが、「国民の力」をはじめとする内乱勢力は、反憲法・反民主的な蠢動を通じて巻き返しを夢見て機会をうかがっている。民主労総は憲法裁判所に早期の罷免決定を要求する闘争と、国民の力と極右勢力に関する暴露・糾弾闘争を通じて、内乱終息・内乱勢力の清算の闘争を持続的に展開する。

民主労総は尹錫悦罷免、極右勢力の清算と共に、不平等社会を改革するための社会大改革闘争を力強く展開していく。2500万人労働者の労働基本権が保障され、良質の雇用(※)創出、社会公共性の強化により、労働中心の民主主義を実現するために全組織をあげた闘争を展開する。

民主労総は今年、創立30周年を迎える。労働者の権利をかち取るために30年間、闘争してきた成果を基盤に、民主労総の新しい運動戦略を樹立し、不平等体制の清算、非正規職の撤廃、産別運動の強化、労働者の政治勢力化のための戦略課題を実現しなければならない。また、20・30代の青年世代をはじめとする未組織労働者の組織化における実質的前進を成し遂げ、200万民主労総時代を準備しなければならない。

内乱を終息させ、民主・平等・平和の新時代を開こう! 低賃金で不安定な非正規職ではなく正規職雇用が基本の社会、青年に未来と希望がある社会、教育と医療・住居が金儲けの手段ではなく市民の権利として認定される社会、農民が冷遇されず安全な食糧を生産する社会、少数者が差別されず女性が安心して生きられる社会、南北が平和に共存する社会をつくっていかなければならない。

民主労総は、2025年にわたしたちが再びつくる社会、民主・平等・平和の新時代をきり開くために、次のように決議する。

1.わたしたちは、完全な内乱終息・内乱勢力の清算と社会大改革の実現のために闘争する!

1.わたしたちは、すべての労働者の労働基本権と良質の雇用をかち取るために闘争する!

1.わたしたちは、すべての民衆の生存権を保障し、社会公共性を強化するために闘争する!

1.わたしたちは、すべての労働者の希望となるために、民主労総を革新・強化し、200万民主労総の時代を開くことを決議する。

2025年2月11日

民主労総 82次定期代議員大会 参加者一同

※国際労働機関(ILO)が提唱し推進するディーセント・ワーク(decent work)を指すと思われる。「働きがいのある人間らしい仕事、より具体的には、 自由、公平、安全と人間としての尊厳を条件とした、 すべての人のための生産的な仕事」のこと。

原文 http://www.minplusnews.com/news/articleView.html?idxno=15823