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【2024年11月8日】

梨泰院惨事2周忌…遺家族「関心と連帯を」

10.29梨泰院惨事遺家族協議会と10.29梨泰院惨事市民対策会議は10月26日、ソウル広場で2周忌市民追悼大会を開催した。関連裁判で竜山区長と同警察署長(前職)に無罪判決が下されるなど、真相究明と責任者処罰について梨泰院惨事特別調査委員会の活動にさらなる期待がかけられている。遺家族は「真相究明のために市民の関心と連帯が必要」と訴えると、参加者は「共にする」と応じた。与野党の代表は声をそろえて梨泰院惨事特別調査委員会の支援を約束した。発言した野党代表には歓迎の拍手が送られたが、梨泰院惨事特別法に反対した与党「国民の力」のチュ・ギョンホ院内代表には批判の声があがった。遺家族と市民は市民追悼大会に先立ち、惨事が発生した梨泰院駅1番出入口で行われた4大宗教団体による祈祷会に参加後、大統領室庁舎を経てソウル広場まで行進した。29日には国会議員会館で追悼式が催され、犠牲者の遺家族約120人と与野党の国会議員約60人が出席した。

※写真-犠牲者に哀悼する追悼大会参加者たち

朝鮮の新型ICBM「火星19」は「最終完結版」

朝鮮は10月31日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」の発射実験に成功したとし、既存の固体燃料式ICBM「火星18」と共に運用される「最終完結版ICBM」と発表した。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が発射に立ち会い、敵の脅威が核戦力強化の重要性を際立たせていると強調した上で、「いかなる脅威も国の安全影響圏に接近することを絶対に許してはならない」と述べ、戦略的な抑止手段としてのICBMの必要性を力説した。韓国軍の消息筋は、火星19は北朝鮮(※正しくは朝鮮)が公開したICBMの中で最も大きいと明らかにした。軍当局の分析によると、火星19が搭載された移動式発射台は全長約30メートルで、ミサイルの全長もこれと同程度と推定される。韓国軍合同参謀本部は11月3日、ICBM発射への対応として、韓米日3カ国の合同空中訓練を同日実施したと発表した。訓練には米戦略爆撃機B1Bが参加した。米戦略爆撃機の朝鮮半島展開は今年4回目、韓米日による空中訓練は今年2回目。