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【2024年9月13日】

京都国際高に嫌韓コメント…尹政権「韓日関係改善」を自画自賛

京都府の西脇隆俊知事は8月23日の定例記者会見で、全国高校野球選手権で優勝した韓国系民族学校を前身とする京都国際高を巡り、インターネット上に投稿された民族差別の悪質なコメント4件を削除するよう、京都地方法務局とサイト運営者に要請したことを明らかにした。同校が全国ベスト4に進出した3年前も差別的な投稿や中傷が相次いだ。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は23日、SNSに投稿し、同校の大会優勝を称えると共に、「京都国際の快挙は在日韓国系住民らに自負心と勇気を与えた」と強調した。尹政権は京都国際高の優勝に関連付けて現在の韓日関係を自画自賛するが、相変わらず民族差別の嫌韓コメントが横行するなど、実態はまったく異なり、韓日関係は改善し良好だなどとは到底いいがたい。チン・チャンス大阪総領事は25日、「(いまは)韓国語の校歌を非難する姿はない」「韓日関係が良くなっているので、そうしたこともなくなったようだ」と現状を無視し韓国政府の立場を強弁するコメントをした。

放射能汚染水海洋投棄1年…日本政府は汚染水投棄を中止しろ!

8月24日は一年前に、日本政府と東電が福島第一原発の放射能汚染水海洋投棄を開始した日。「日本の放射能汚染水海洋投棄阻止共同行動」は8月23日、国会で「共に民主党」、進歩党など野党と共に、討論会「福島放射能汚染水海洋投棄一年、果たして安全なのか、いまこそ国会が乗り出すべきとき」と、記者会見「日本政府は放射能汚染水の海洋投棄を即時中止しろ!」を開催した。参加者は「環境への影響と汚染の危険は世界の生態系と生命体系に深刻な危険を招くものであり、これを防ぐために汚染水の海洋投棄を即時中止し、陸上での長期保管を実行すべき」と日本政府に要求した。韓国政府に向けても、国際社会の責任ある一員として、主権国として、汚染水海洋投棄の中止のために「国際海洋法裁判所への提訴」「日本産水産物輸入禁止」など責任ある姿勢を示すよう強調した。

※写真ー汚染水海洋投棄の中止を要求する参加者たち

「907気候正義行進」に2万人、進歩党「気候悪党・尹錫悦は退陣しろ!」

「907気候正義行進」が9月7日、ソウル市内の新論峴駅から江南駅まで開催され、「気候正義」を要求する611団体、約2万人が参加した。参加者は「気候ではなく社会を変えよう」をスローガンに、生態系を破壊し利潤だけを追求する社会をこえて、平等で尊厳ある生を享受しようと大規模行進を展開した。進歩党はキム・ジェヨン常任代表、チョン・ヘギョン議員をはじめ多くの党員と共に参加し、「気候悪党・尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の退陣」を訴えた。キム常任代表は、世界が炭素削減に取り組んでいるのに「尹政権は逆走行で暴走している」と批判。「この地に新空港、乱開発、原発は必要ない」「気候災害と不平等に抗して生を守る『気候正義』が切実」と主張し、「進歩党は国会、市民と幅広く連帯し、気候正義実現の先頭に立つ」と強調した。

※写真ー気候正義を訴える参加者たち