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情勢解説

尹政権、進歩党議員を暴力で強制退場…総選挙で尹政権を審判しよう!

【2024年1月26日】

進歩党・姜議員を暴力制圧

韓国の野党・進歩党の姜聖熙(カン・ソンヒ)国会議員が1月18日、南西部の「全北特別自治道」発足式で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に話しかけたところを大統領警護処の警護員に強制的に退場させられたとして、「大統領室に厳重に抗議し、大統領の謝罪を要求する」と表明した。

姜氏は発足式直後に記者会見を開き、「式典で会った尹大統領に『国政基調を変えてほしい。そうでなければ国民が不幸になる』と言っただけなのに、警護員に会場の外に放り出された」と説明した。姜氏は尹大統領と握手しながら話しかけたが、言葉が終わらないうちに大統領室の警護員に手足をつかまれ、会場の外に引っ張り出されたという。その際、警護員の手で口をふさがれ、眼鏡も外れたという。再入場することもできなかった。

同氏は「国民の気持ちを伝える普通のあいさつをしただけなのに、その一言がそれほど気に障ったのか」と批判した。

大統領室は姜議員の強制退場は危害行為と判断しての措置と説明した。

姜議員は翌日のラジオインタビューで、「大統領の手を離さないで大声を上げたため、警護上避けられない措置だった」という大統領警護処の立場に対して、「映像が公開されているにもかかわらず、大統領室は虚偽の説明をしている」と批判し、大統領の進路も妨害していないと反論した。

進歩党は22日、「大統領警護処乱動事件真相究明のための対策委員会」を構成すると明らかにした。4野党(「共に民主党」、正義党、進歩党、基本所得党)も同日、院内代表会談を開き、△尹錫悦大統領の謝罪△警護処長の罷免△23日に真相究明のための運営委員会の招集を要求する(※運営委員会は与党「国民の力」が協調せず開催できず)と意見を集めた。

国民無視の尹政権、総選挙で審判を

国会議員の口をふさぎ暴力で会場から強制的に退場させた尹政権。大統領室と警護処がいくら弁明しても映像を見ればその事実は明らかであり、大統領室と警護処の虚偽の説明を信じる国民はいない。国会議員の口を暴力でふさぐことは、すなわち国民の口を暴力でふさぐことである。独断と専横の政治は遂に暴力を伴う民主主義弾圧という事態を迎えたが、尹政権には微塵の反省もない。

今回の件で尹大統領の謝罪と責任者の処罰を求めると共に、国民を無視する尹政権を4月総選挙で厳しく審判しなければならない。