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民主労総役員選挙、ヤン・ギョンス氏が委員長に再選…「尹錫悦政権との闘争に終止符を打とう!」

【2023年12月8日】

民主労総の役員選挙が行われ、ヤン・ギョンス氏が委員長に再選された。民プラスの記事(12月1日)を紹介する。

民主労総の次期役員を選出する「委員長―首席副委員長―事務総長」選挙で記号1番「ヤン・ギョンス―イ・テファン―コ・ミギョン」組が当選した。

民主労総中央選挙管理委員会が11月28日未明に発表した決定によれば、ヤン・ギョンス候補者は36万3246票(得票率56.61%)、記号2番のパク・ヒウン組は20万1218票(同31.36%)を得票した。

これにより、民主労総12期を率いるヤンギョンス当選者は民主労総最初の再選委員長となった。ヤン当選者は3年前、民主労総11期(直接選挙3期)委員長に当選し、民主労総で任期3年を最初に終えた委員長が再選されたのは民主労総創立28年で初めて。

ヤン当選者は当選のあいさつで、3年間の執行部の経験を土台に「民主労総の影響力を画期的に強化し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権との闘争に終止符を打つ」と決意を明らかにした。

ヤン当選者は「尹錫悦政権との闘争に終止符を打たなければならないとの責任感と、変化と革新の機関車とならなければならないとの抱負を大いに抱いて臨んだ選挙だった」と振り返りながら、「重い責任感を持ち労働者民衆のための闘争に乗り出す」との決意だ。

そして「民主労総の影響力を画期的に強化しなければならないとの組合員の切実な要求を実現する」と約束した。「広場における力強い闘争も、疎通と団結で変化をつくり出す組織の革新強化も、勝利の秘訣は組合員にある」とし、「組合員の力を信じ、さらに強力な民主労総をつくる」と述べた。

尹錫悦政権退陣については「いまを生きる全民衆の要求」と規定し、「民主労総が先頭に立ち全民衆の要求を必ず実現しよう。政権の没落を闘争の最終ではなく、新しい社会をつくるためのわれわれの機会へと転換させよう」と訴えた。

ヤン当選者は「圧倒しろ! 民主労総」に続けて、△闘争の広場を圧倒しろ△未来を圧倒しろ△時代の談論を圧倒しろとのスローガンを掲げ、120万労組員が主人公となる民主労総、国民から拍手される民主労総をつくり、産別交渉の強化および制度化、社会公共性と民衆福祉の強化に力を注ぐと明らかにしている。

主要公約としては、2025年民主労総建設30周年を前にし、以後30年の戦略を樹立する△「新しい30年委員会」の設置△組合員が参与する「政策フェスティバル」△組合員の参与による1億ウォン予算制度△「産別労組強化委員会」の構成△メディア広報専担部署の設置および国民向け広報の強化などがある。

ヤン執行部は2024年1月1日から3年間、民主労総を率いることになる。

民主労総役員選挙の投票は11月21日から27日まで1週間行われ、総有権者100万2989人のうち64万1651人(投票率63.97%)が投票した。

原文 http://www.minplusnews.com/news/articleView.html?idxno=14316