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情勢解説

8月12日ソウル、「光復78年 主権き損の屈辱外交阻止! 朝鮮半島の平和実現! 8・15汎国民大会」など開かれる

【2023年8月25日】

日本帝国主義による植民地統治から解放をかち取った1945年8月15日の光復。それから78年を迎える中、8月12日午後4時からソウル景福宮近くで「光復78年 主権き損の屈辱外交阻止! 朝鮮半島の平和実現! 8・15汎国民大会」が開催された。主催は6・15共同宣言南側委員会、市民社会団体連帯会議、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣運動本部、全国非常時局会議、「停戦70年 朝鮮半島平和行動」、韓日歴史正義平和行動の6団体。主要な連合・連帯組織が総結集した。

大会では、強制動員第3者弁済を推進し日本の福島放射能汚染水海洋投棄を認める尹錫悦政権の屈辱外交を厳しく糾弾するとともに、停戦70年を迎える中で進む韓米日軍事協力の強化に反対し朝鮮半島の平和実現を強く訴えた。(決議文は後掲)また、強制動員被害者を応援する「歴史正義のための市民の集い」が募金、1億ウォンを遺家族に伝達し注目を集めた。

午後3時40分からは同所で尹錫悦政権退陣運動本部の主催による「生きられない! 変えよう! 尹錫悦政権退陣 第2回汎国民大会」が開催された。ヤン・ギョンス民主労総委員長ら8人の各界代表は尹政権退陣を求めるとともに、11月11日には20万人の民衆総決起をつくり出そうと訴えた。

午後6時15分ごろからは世宗大路で「日本の放射能汚染水海洋投棄阻止共同行動」の主催による8・12全国行動が開催された。4野党代表らも参加し、ユン・ヒスク進歩党代表は「尹大統領は18日の韓米日首脳会談で『(汚染水海洋投棄に)わが国民は反対だ』とだけ言えばよい」と訴えた。

主要な連合・連帯組織である6団体が総結集し開催した8・15汎国民大会は現在の闘争課題を集約して掲げるとともに、6団体による反尹政権戦線が構築される方向性を示した。当然その中心軸は尹錫悦政権退陣運動本部が担わなければならない。11・11総決起を20万人以上の参加で成功させるためには△広範な戦線の構築△強力な指導部の樹立△国民的イッシュー(闘争課題)の提示が必要だ。11・11総決起を成功させ尹政権退陣へとつなげなければならない。

「光復78年 主権き損の屈辱外交阻止! 朝鮮半島の平和実現! 8・15汎国民大会」 決議文(抜粋)

1.「力による平和」は嘘だ。敵視をやめ朝鮮半島の平和を実現しよう!

「力による平和」政策の結果は、朝鮮半島の緊張と対決が激化し核戦争の危機が刻々と迫るだけだ。韓米合同軍事演習など対決を煽る一切の行動を中止し、対話と協力の道を開かなければならない。敵視をやめ戦争を終えて、いま平和へと進もう。

1.主権をき損する屈辱外交を阻止しよう!

尹錫悦政権の強制動員第3者弁済は、侵略の歴史をすべて否定し被害者の権利を徹底して踏みにじった反歴史的・反人権的暴力だ。政府は屈辱解決策を即刻廃棄しろ! 日本政府が8月末と予告した福島放射能汚染水海洋投棄は人類と生態系に対する深刻な脅威だ。岸田政権は放射能汚染水海洋投棄計画を即刻撤回しろ! 尹政権は国民の生命と安全を最優先とし日本の放射能汚染水海洋投棄を防がなければならない。

1.戦争の危機を呼び起こす韓米日軍事同盟を阻止しよう!

日帝の植民地支配犯罪に免罪符を与え日本の放射能汚染水海洋投棄をほう助する中で、韓米日軍事演習の定例化、韓米日軍事協議体の発足など、韓米日軍事同盟の構築が本格化している。8月18日には3角軍事同盟を可視化する韓米日首脳会談が予定されている。韓米日3角軍事同盟は中国封鎖に向けた米国の覇権戦略と日本の戦争国家化を後ろ盾するものだ。周辺国に対する敵視を強要し、歴史正義、主権、平和をすべてき損する韓米日軍事同盟の構築を中止しろ!

光復78年 主権き損屈辱外交阻止! 朝鮮半島の平和実現! 8・15汎国民大会 参加者一同

6・15共同宣言南側委員会、市民社会団体連帯会議、尹錫悦政権退陣運動本部、全国非常時局会議、停戦70年 朝鮮半島平和行動、韓日歴史正義平和行動