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日本放射能汚染水海洋投棄阻止全国行動の日…日本政府は海洋投棄を放棄しろ! 尹政権は海洋投棄に反対しろ!

【2023年5月29日】

日本政府が福島原発の放射能汚染水海洋投棄の計画を規定事実化し進行させようとすることに対し、韓日の市民からその危険性を指摘し反対する声があがっている。また韓国では反対すべき韓国政府が形だけの確認行為で海洋投棄を認めようとする姿勢を示しており、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対する強い反発と批判が沸き起こっている。統一ニュースの記事(5月20日付け)を紹介する。なお文中、16日の日本での行動は活動報告を参照。

放射能汚染水の海洋投棄は最善ではない低廉な方法に過ぎない…「即刻中断すべき」

日本の放射能汚染水海洋投棄阻止全国行動の日…海洋投棄を防ぐために最後まで闘う

日本政府の福島原子力発電所の汚染水放流計画に対する国民の憂慮と反対にもかかわらず、尹錫悦政権は日本に一言の抗議もせずにそのまま認めるつもりだと怒りの声が大きくなっている。

「日本の放射能汚染水海洋投棄阻止共同行動」は5月20日、ソウル市内の世宗大路で「日本の放射能汚染水海洋投棄阻止全国行動の日」を実施、「日本の放射能汚染水海洋投棄を防ぐために最後まで闘う」と明らかにした。

朴錫運(パク・ソグン)全国民衆行動共同代表、ク・ジョンヘ韓国YWCA連合会事務総長、キム・ギョンミン韓国YМCA全国連盟事務総長、パク・セヒ大学生歴史連合サークル代表、キム・スドン環境運動連合共同代表をはじめとする共同行動の代表者らは宣言文で、「130万トンをこえる汚染水は除去不可能な三重水素、炭素14はもちろんセシウム、ストロンチウム、プルトニウムなど環境と生命に悪影響を及ぼす放射性物質を含んでいる」とし、「汚染水放流が少なくとも30年以上進行し、一度海に流されれば回収は不可能な点で、現在の世代だけでなく未来の世代まで影響を与える深刻な問題」だと指摘した。

また福島汚染水は安全上の確認もきちんとされていない状態であり、福島原発では12年前の事故後にも放射能汚染を起こした。16日には東京でも汚染水投棄に反対する市民の行動があり、放射性物質の種類と濃度、総量などの情報公開、コンクリート固体化のような代案の検討を求めた。

 さらに、尹大統領は最近行われた日本の首相、米大統領との会談で、ただの一度も汚染水海洋投棄に反対の立場を明らかにしなかっただけでなく、憂慮を示す国民に向けて「怪談」だと云々し、「汚染水を飲んでも大丈夫だ」とする外国の専門家を動員して日本の汚染水海洋投棄に同調していると批判した。

そして、日本政府は福島汚染水の海洋投棄を放棄し自国陸地内に安全に保管すること、尹政権は海洋投棄に断固反対し国際海洋法裁判所に提訴することを要求した。

この日の集会には全国民衆行動と環境運動連合、緑色連合など市民社会団体と「共に民主党」、正義党、進歩党など汚染水投棄に反対する政党があまねく参加した。

 同所で先立って開かれた「尹錫悦政権屈辱外交審判大会」でも、尹政権が韓米日軍事同盟と福島汚染水放流を容認することで、国民の生命と安全を脅かしていると糾弾の声があがった。

尹大統領がオブザーバーで参加したG7サミットの首脳らはこの日、福島放射能汚染水放流に対する国際原子力機構(IAEA)の安全性検証を支持するとの共同声明を発表した。

韓国政府の視察団は21日から福島原発の現場を訪問する。単なる見学に過ぎない視察団は結局、日本の放射能汚染水海洋投棄を容認する名分づくりに過ぎないとの批判が継続している。

原文 http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=208040