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国家保安法廃止国民行動「公安弾圧に対する緊急記者会見」を開催
【2022年11月18日】
国家保安法廃止国民行動は11月10日、西大門警察署前で、前日9日に国家情報院と警察が6人の市民社会団体活動家の自宅と事務室を合同で家宅捜索する暴挙をはたらいたことに対する緊急記者会見を開き、「国家保安法による政権危機脱出用の公安弾圧をすぐさま中止しろ」と強く要求した。記者会見文を紹介する。
各界の宗教市民社会団体「政権危機脱出用の公安弾圧をすぐさま中止しろ」と強く要求
国家保安法廃止国民行動「公安弾圧に対する緊急記者会見」を開催
統一ニュース 2022年11月10日
記者会見文 政権危機脱出用の公安弾圧をすぐさま中止しろ
昨日(11月9日)、国家情報院(国情院)と警察が計6人の市民社会団体活動家の自宅と事務室を合同で家宅捜索するという事態が発生した。梨泰院惨事の苦痛と救助過程で展開された尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の無能さに対する国民的憤怒がいまだぬぐいきれてもいないのに、繰り広げられた今回の公安事件に私たちは驚愕している。
なんと反国家団体を組織したとする令状内容が決まりが悪いほどに、今回の家宅捜索はきちんとした捜査内容もなく進行した。国情院がつきだした令状には誰がつくったかも分からない「自統民衆前衛」という異常な団体名のほかには、組織の実態について何も書かれてなく、ありもしない事件をつくり出すために長時間にわたる家宅捜索を進行した。もし、反国家団体をつくったのが事実で証拠が確実ならば、なぜきちんとした組織の体系や綱領さえないままに急いで押し寄せたのか。
2016年に起こったことだとしながら、いまになり家宅捜索を執行するのも疑問だ。公安当局はここ数年間の公開的活動については言及せず、すでに数年すぎた海外旅行の経歴を問題視し会合通信の容疑をかけた。もし、公安当局が会合通信を尾行し確認したのならば、現場で逮捕すればよいのに、なぜいまになって突然に事件をつくり出す理由は何なのか。これは1960年代の東ベルリン事件や1970年代の在日同胞留学生スパイ事件でも使われた、非常に典型的で旧態依然の公安ねつ造事件のパターンに違いない。
家宅捜索過程でみせた国情院と警察の反人権的行為も指摘せざるを得ない。カン・ウンジュ4・3民族統一学校代表に対する家宅捜索過程では、「車をあてた」とうそをついて自宅に侵入し、末期がん闘病中で思うように動けず横になっていたカン氏の病状に関係なく、午前零時を過ぎて16時間家宅捜索を強行し、結局カン氏は救急車で搬送されるという非人道的な振る舞いをみせた。さらに、慶尚南道晋州に住むチョン・ユジン氏の場合は、子どもたちが登校する前に捜査官が押し寄せ、まだ幼いこどもたちにぬぐい切れない傷を残したりもした。
昨日一日で国家保安法で6人の市民が家宅捜索を受け、1人が逮捕された。本格的な公安政局の始まりが告げられた。公安当局のこうした無理な行為は、引き続く失政と経済難による危機に追い込まれた尹錫悦政権の局面転換用のカードだということは、だれでも推測できる事実だ。また、国家保安法に対する継続した憲法訴願と憲法裁判所の違憲決定を前にし、組織縮小の危機に直面した公安当局の最後のあがきだということも国民はよく知っている。
尹錫悦政権と公安当局は市民をスケープゴートにする公安弾圧をすぐさま中止しろ。政権の危機を脱することは国民の声を制圧することではなく、みずから省察し国民の声に耳を傾ける時にこそ可能だ。もし、国民の声を閉じ込めるところに政権の生命線を求めるならば、結局、閉じ込められるのは国民ではなく尹錫悦政権自身となることを警告するものだ。
政権危機脱出用の公安弾圧をすぐさま中止しろ!
反人権的非人道的家宅捜索を糾弾する!
反人権反統一悪法国家保安法を廃止しろ!
2022年11月9日
国家保安法廃止国民行動
原文
http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=206613