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広島で映画「차별 チャビョル 差別 」上映会とトークイベント開催…差別是正を要求

【2023年02月19日】

ドキュメンタリー映画「차별 チャビョル 差別」の上映会と監督・出演者のトークイベントが2月19日、広島市内のSocial Book Cafeハチドリ舎で開催された。(上映3回と監督トーク)。広島無償化裁判の元原告保護者有志とハチドリ舎の共催。

この映画は、すべての子どもたちの教育を受ける権利を保障するために導入された「高校無償化制度」だが、朝鮮高級学校だけが除外されるという行政による差別に対して朝鮮学校の高校生たちが裁判を起こして闘った姿を、韓国在住の監督が記録したドキュメンタリー映画。

ハチドリ舎の安彦(あびこ)恵里香店主が主催者を代表しあいさつ。「今回の上映とトークで在日の問題を皆さんと考えていきたい」と語った。

トークでは広島無償化裁判弁護団の秋田智佳子弁護士が「広島の裁判は高校無償化制度不指定処分の取消と指定処分の義務付けを求める行政訴訟と、原告110名に対する損害賠償を求めていたと。」と解説。また元原告保護者である尹康彦(ユン・ガンオン)韓統連広島本部代表委員は「在日同胞は祖国と日本社会の影響を受けている。日本政府は朝日ピョンヤン宣言を履行して朝日の国交を正常化し、朝鮮学校・在日同胞への差別政策をやめろ」と発言。

韓国から来日した金智雲(キム・ジウン)監督と金度喜(キム・ドヒ)監督のトークでは「最初に不当判決がでた広島の映像を見て、この裁判は記録しなければならないと思い映画を作る決意をした。」「韓国政府が在日同胞に対して十分に援助していないことが差別につながっている。」と映画作成の思いを語った。

同映画は3月から韓国で劇場上映され、日本でも各地で上映会が予定されている。

※写真-発言する尹康彦代表委員(写真左)