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林哲・津田塾大名誉教授の講演会、都内で開催
【2025年12月13日】
『朝鮮現代史論 解放一年史を問い直す』(法政大学出版局)を発刊した津田塾大の林哲(リム・チョル)名誉教授を講師に迎えて、講演会「朝鮮『解放1年・分断80年』の歴史が投げかけるもの」が12月13日、都内でNPО法人文化センター・アリランの特別企画として開催された。
主催者側から「なぜ『分断80年』だけでなく、『解放1年』に注目するのか。南北分断は1948年に始まったと考えられているが、実際には新たな朝鮮の社会変革をめぐる民衆と米占領軍・旧親日派勢力の対立は1945年にすでに生じていた。しかし、この歴史は分断体制をつくりあげていった暴力によって隠された。この封じ込まれた『解放1年』の歴史に改めて光をあてることで『分断80年』を乗りこえる知見を得たい」と講演会の趣旨説明。
林氏は1945年9月6日に樹立が宣言された「朝鮮人民共和国」に焦点をあて、真の独立と統一を求めた民衆勢力と米軍政・親日派の弾圧破壊勢力との闘いを「解放一年史」の中から出発して描き出し、現代史とりわけ尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が画策した戒厳クーデターとその後に誕生した李在明(イ・ジェミョン)政権にも言及しながら縦横に語った。
講師を囲んで懇親会が開かれ、韓統連の宋世一(ソン・セイル)委員長が「講師の民族に対する深い愛情を感じた」「朝鮮半島の平和と統一を実現する課題は脈々と受け継がれていると確信した」と感想を述べた。
※写真-講演する林哲名誉教授



