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都内で討論学習会を開催…李柄輝副センター長が講演
【2025年06月10日】

「資本主義を超える新しい時代を拓く反戦実行委員会」(反戦実)は6月10日、都内で「トランプ再登場後の世界 第1回討論集会」を開催した。
反戦実の松平氏が主催者あいさつ。「トランプ政権はアメリカ・ファーストを掲げ、人類社会を崩壊させつつある。全世界の民衆の共同作業によって米国の世界覇権秩序を克服しなければならない。今回の講演集会で、今後の運動課題を考えていきたい」と語った。
朝鮮大学校朝鮮問題研究センターの李柄輝(リ・ビョンフィ)副センター長が「日韓条約60年と東アジアの平和」と題し講演。朝鮮の東アジア政策について「米国は韓米日軍事同盟化や朝鮮国連軍の再活性化を進めている。これに対して朝鮮は対外政策を大きく転換し、自国の内在的な力の強化とロシア・中国など非西側諸国との多極化共同戦線の構築によって米国との力の均衡を保ち、戦争危機を正面突破しようとしている」と指摘。「現在、米国の凋落は顕著であり、米国に追従する各国政府も次々と弱体化している。朝鮮は米国との交渉に乗り出すことはないだろう」と語り、平和に向けた課題として△「二つの国家」論から平和共存、国家連合、連邦制とつなげていく△朝日関係改善から停戦体制の終焉を目指すことを提案した。
今年60年を迎える韓日条約については「韓日条約によって日本の植民地支配は正当化され、韓国を朝鮮半島唯一の合法政府であると認定したことによって分断を固定化した。韓日条約は朝鮮戦争の停戦体制から生まれたものであるため、停戦体制の転換こそが韓日条約を改める契機となるだろう」と強調した。 沖縄一坪反戦地主会関東ブロック、「韓国オプティカルハイテック労組を支援する会」から連帯アピール。運動への参与と支援を訴えた。
※写真-講演する李柄輝副センター長