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都内で4・3抗争77周年追悼行事を開催…米国の責任を追求

【2025年04月18日】

「済州島四・三事件を考える会・東京」は4月18、19日に都内で「済州島4・3抗争77周年追悼 講演とコンサートの集い」を開催した。

第1部では済州4・3平和財団の金鍾旻(キム・ジョンミン)理事長が「戦後80年、チェジュ4・3とアメリカ、そして日本」と題し講演。金理事長は済州4・3の歴史的経緯について解説後、米国務省が昨年、済州4・3について立場表明したことに触れ「初めて米国が立場を明らかにしたことは評価できる」としながらも「コメントの内容は抽象的な文言にとどまっており、弾圧・虐殺に対する米国の責任には一切触れていない」と指摘。「島民に対する弾圧が始まったのは米軍政の時期であり、虐殺が起こった李承晩(イ・スンマン)政権時、米国は軍事統帥権を握っていた。知らなかったではすまされない」と強調。「引き続き真相調査を進め、米国の責任を追究していく」と語った。今後の課題については「韓国政府からの補償は勝ち取ったものの、すべての被害者遺族に行き渡っているわけではない。ひとりでも多くの方を支援したい」とアピール。参加者に向けて「韓国では過去に戒厳の痛ましい歴史を経験した市民が、戒厳令を宣布した尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権を打倒した。過去を忘れないことは、未来を切り開いていくことにつながるのではないか」と語った。

第2部では歌手の加藤登紀子氏が公演。4・3抗争への思いを語りながら「鳳仙花」「果てなき大地の上に」「生きとし生きるもの」などを熱唱。参加者の感動を呼んだ。

※写真-講演する金鍾旻理事長(右)