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尾澤孝司氏の上告審無罪を求め都内で集会…最高裁は12月23日、上告を棄却

【2024年12月18日】

「韓国サンケン労組を支援する会(支援する会)」と「尾澤孝司裁判を支援する会・埼玉」は12月18日、都内で「東京高裁の9.11不当判決弾劾!尾澤孝司さんの無罪を勝ち取ろう! サンケン弾圧・尾澤裁判上告審の勝利を目指す12.18集会」を開催した。

「支援する会」の渡邉洋共同代表(全労協議長)が主催者あいさつ。「この間韓国では尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾を要求する運動が高まっているが、厳しい状況の中でも明るく、展望を持って闘っている。わたしたちも本集会において運動の展望を共有し、今後の闘いに臨んでいきたい」と語った。

弁護団から裁判について報告。弁護団は「最高裁に対して要望書を出すなどして、多くの人がこの事件に関心をもっていることを示していかなければならない」と語った。

静岡大学の笹沼弘志教授が講演。笹沼教授は「尾澤氏の行為はサンケン本社に労働組合との交渉を要求したものであり、なんら違法性はない」と強調。「企業の多国籍化に伴い、労働者が国際的に連帯するのは当然の流れだ。憲法28条の中で労働者の団結権は保証されており、労働者の人権を保証することはOECDなどの国際機関も認める国際基準だ。サンケンのような人権を尊重しない企業はどんどん国際社会からおいていかれるだろう」と語った。

JAL労組、尾澤孝司さんを支える会、尾澤孝司裁判を支援する会・埼玉が連帯あいさつ。勝利にむけて連帯していくことをアピールした。「韓国オプティカルハイテック労組を支援する会」の尾澤邦子氏が特別アピール。これまでの闘争経過を説明し、運動への支援を要請した。

尾澤孝司・邦子夫妻の全泰壹(チョン・テイル)賞受賞の映像を上映後、尾澤孝司氏から決意表明。「第2審はほとんど裁判にならなかった。意見書は採用されず、被告人の質問すらなかった。被告人の裁判を受ける権利を否定されている。このような裁判は憲法違反であり、労働組合の正当性を否定している。最後まで諦めずに闘う姿勢を見せ、共に勝利を勝ち取っていきたい」と語った。

全労協の関口広行事務局長が閉会あいさつ。団結ガンバローを唱和し、裁判勝利を誓った。

※最高裁は12月23日、尾澤氏の上告を棄却した。

※写真-全泰壹賞を受賞した尾澤夫妻