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尾澤孝司氏裁判、第一審判決…不当判決に怒りの声

【2023年09月11日】

9月11日、さいたま地裁で尾澤孝司氏に対する裁判の第1審判決がくだされた。この裁判は、韓国サンケン労組の不当解雇の撤回を求めてサンケン本社に対して申し入れを行った尾澤氏に対して、サンケン電気が「暴行」「威力業務妨害」などの罪をでっちあげ、不当逮捕・勾留させたもの。

判決は尾澤氏に対して罰金40万円を課すという不当判決で、判決を知ると支援者から怒りの声があがった。

さいたま社民会館で報告集会を開催。担当弁護士が判決について解説。荒木弁護士は「罰金を40万円としたうえで、未決勾留日数を一日5千円とし、尾澤さんが80日以上勾留されたため罰金と相殺する、という形をとった。有罪だが罰金は払わなくて良い、という中途半端な判決。今回の裁判はそもそも懲役どころか、本来なら事件にすらならないものであり、不当判決だ」と批判。今後も争っていく姿勢を示した。

韓国から民主労総のキム・ウニョン副委員長(韓国サンケン労組副支会長)が連帯あいさつ。「私たちサンケン労組は、尾澤さんはじめ日本の方々の連帯があって勝利することができた。尾澤さんが無罪になるまで、韓国サンケン労組の闘争は終わらない」と強調。韓国ワイパー労組、韓国オプティカルハイテク労組からも発言があり、引き続き連帯して闘う決意が語られた。

尾澤氏が決意表明。「サンケン闘争のなかで韓国の労働者から大きな恩を受け、裁判闘争を闘う力となっていた。判決は不当であり、二年間の日韓の労働者の闘いを顧みない裁判所の姿勢に怒りを感じる。検察の主張をうのみにした判決を許さず、今後も闘っていく」と語った。

※写真―不当判決に抗議する尾澤氏(写真中央)