最新情報

中央本部

福島原発汚染水放出に各地で反対の声…韓国からも続々と訪日

【2023年08月09日】

日本政府が8月にも東京電力福島第1原発の放射能汚染水海洋放出(投棄)を強行するとの方針を示し、放出反対の内外世論が高揚する中、各地で反対運動が高まっている。

【韓国の大学生が訪日し抗議行動】

8月9日、韓国の市民団体「平和ナビ」をはじめとする大学生が遠征団を組織し、汚染水海洋投棄に抗議するため来日。東京電力、経済産業省、首相官邸前で抗議活動を展開し、日本の反原発団体と交流した。遠征団は汚染水投棄について「海洋の生態系を破壊し、水産業者の生活にも深刻な打撃を与える」とし、汚染水の投棄中止を要求した。遠征団はその後、福島原発を訪問し、新宿で街頭宣伝を展開。韓統連と東京民主実践連帯のメンバーが連帯し、ともに活動した。

【首相官邸前抗議行動】

8月18日には日本の市民団体が、「汚染水を海に流すな! 8・18首相官邸前集会」を開催。参加者は首相官邸に向けて抗議の声をあげた。250人の参加者はその後、参議院議員会館で「汚染水を海に流すな! 8・18国会内集会」を開催し、日本政府と東京電力に要請書を提出した。主催は「これ以上海を汚すな! 市民会議」と「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」。要請書では「海洋放出の強行は、廃炉や被害回復を妨げ、漁業者や福島県民をはじめあらゆる関係者に不利益をもたらす恐れがあることから、一旦立ち止まり、2015年の福島県漁連等との文書約束を守って、汚染水の海洋放出はやめること」などを求めた。当日は首相官邸前集会に韓統連の宋世一(ソン・セイル)委員長が参加した。

【汚染水放出反対徒歩行進】

韓国の李元栄(イ・ウォニョン)前水原大学教授が、7月16日から9月11日まで、山口県下関から東京の国会議事堂までの約1,100㎞を汚染水放出反対を訴えながら行進している。

李元栄氏の呼びかけに応え、福島汚染水放出に反対する日本各地の脱原発や平和運動の市民グループが李元栄氏をサポートし徒歩行進に同行。連日、朝の出発集会で李元栄氏のアピール文を全員が読み上げ、夜は福島汚染水放出反対のスタンディングアピールを展開している。

8月11日の徒歩行進(兵庫・尼崎市~大阪市~吹田市)に韓統連兵庫本部の崔孝行(チェ・ヒョヘン)代表委員が参加。汚染水投棄反対を力強く訴えた。

※行進団の詳細は下記参照

https://cafe.daum.net/earthlifesilkroad

8月22日、汚染水の海洋放出が閣議決定され、24日から放出されることとなった。これを受け、日本の市民団体が24日に東京電力前で抗議集会を開催。韓統連・韓青も参加し、宋世一委員長が連帯挨拶した(詳報は次号)

※写真―首相官邸前で抗議する大学生たち