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関東大震災100年 朝鮮人虐殺記録映画「払い下げられた朝鮮人」上映会

【2023年07月13日】

100年前の1923年9月、関東大震災直後に千葉県で起きた朝鮮人虐殺がテーマのドキュメンタリー映画「払い下げられた朝鮮人」(1986年)の上映会が7月13日、衆院第1議員会館で開かれ、約300人が参加した。主催は「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年 犠牲者追悼大会実行委員会」。

上映後に講演した呉充功(オ・チュンゴン)監督は、千葉県習志野市の陸軍高津支鮮人(中国人・朝鮮人)収容所戒厳司令部に「保護収容」された朝鮮人が、自警団に払い下げられ虐殺された事実をあげ「軍と警察と民間の間で人の命がリレーされた。(日本の人たちや政府には)犠牲者の人生を認め、追悼を続けて記録をさらに掘り起こし、歴史の事実から逃げないでほしい」と強調した。

関東大震災における朝鮮人・中国人の虐殺に関連し、杉尾秀哉参院議員(立憲民主党)、福島みずほ参院議員(社民党党首)が100年ぶりとなる国会質問を通じ日本政府の責任を追求する様子が上映され、責任回避に汲々とする日本政府の姿勢が改めて明らかになった。

福島議員と吉良よし子参院議員(日本共産党)があいさつした。

※写真―映画について解説する呉充功監督