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関東大震災朝鮮人・中国人虐殺から100年を問う!…講演会を開催

【2023年05月20日】

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会の主催によるシリーズ企画第2回「講演 関東大震災時の朝鮮人虐殺の歴史的背景」が5月20日、都内・文京区民センターで開催された。講師は慎蒼宇(シン・チャンウ)法政大教授。慎教授は関東大震災時の朝鮮人虐殺の背景について、日本による朝鮮植民地支配と民族運動、日本の官民による「朝鮮植民地戦争経験」を指摘し、決して「偶然」でも「天災」でもなく、官民一体の迫害経験・正当化論の蓄積が虐殺に帰結したと言及。今も続く日本政府の植民地主義の清算を求めた。

シリーズ企画第3回<映画「払い下げられた朝鮮人」上映と呉充功監督のお話ほか>は7月13日午後3時から衆院第1議員会館で開催される。

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会

今年の9月1日は関東大震災から100年を迎える。関東大震災では混乱に乗じて「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」などのデマが拡散され、軍隊・警察・自警団などにより多くの朝鮮人・中国人が虐殺された。まさに天災によるものではなく人災であった。

しかし、いまだに日本政府はその事実すら認めず、小池都知事も事実を消し去ろうとしている。

関東大震災虐殺100年にあたり、歴史に誠実に向き合い、国家の責任を問い、再発を許さない共生社会への第一歩を目指して、関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会が構成された。(実行委資料より)

実行委では、8月31日午後6時半から文京シビックセンター大ホールで追悼大会を開催し、9月2日午後7時から国会正門前でキャンドル行動を実施する。シリーズ企画は上記のとおり進行中。

※写真-報告する慎蒼宇教授