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G7広島サミットに反対の声…実行委員会結成集会で宋世一委員長がアピール
【2023年03月25日】
5月19日から21日に広島で開催されるG7サミットに対して反対の声が上がっている。
「G7いらない! 首都圏ネットワーク」は3月25日、「G7いらない! 広島は訴える! 3.25集会」を都内で開催した。集会では広島から3名のゲストを招請し報告。日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワークの岡原美知子事務局長は広島の軍都としての歴史を解説。「戦争を再び起こさせないためにも歴史問題を解決しなければならない」と訴えた。ピースリンク広島・呉・岩国の世話人である新田秀樹氏は、岩国基地の軍備が増強されている現状を解説。「岩国が米国の一大軍事拠点となることはなんとしても阻止しなければならない」と強調した。
8・6ヒロシマ平和への集いの久野成章氏は広島がサミットに向けて厳戒態勢を整えつつあることを報告し、「サミットを契機にNATOが世界化されようとしている」と指摘。徹底的な反対闘争を呼びかけた。
4月2日には、「戦争・治安・改憲NO! 総行動実行委員会」が呼びかけ、都内で「G7広島サミットに反対する!東京実行委員会4.2結成集会」を開催した。
集会では「G7サミットいらない! 首都圏ネットワーク」の小倉利丸氏とピースデポの湯浅一郎代表が報告。小倉氏は「情報資本主義とG7」と題し、拡大するサイバー戦争について報告。ウクライナ戦争などを口実に、政府が国民の情報を管理・統制しようとしている現状を批判。政府、マスメディアに対抗する市民からの情報発信、国際的な連帯の重要性を訴えた。
湯浅代表はG7サミットの背景として、朝鮮半島の分断と中国の海洋進出による米中対立という、北東アジアにおける「2つの対立構図」を指摘。「米国や日本は、軍事力によって安全を担保するという論理を掲げており、このままでは軍事費はさらに拡大し、戦争危機が高まり続ける。G7サミットでこのような悪循環がより深刻となっていく。軍事力によらない安全保障体制の構築を目指した持続的な行動をしていこう」と語った。日韓民衆連帯から尾澤孝司氏が朝鮮半島情勢を中心に報告した。
宋世一(ソン・セイル)委員長が連帯あいさつ。宋委員長は「この間、韓米日が三国が軍事同盟化の動きを進めており、今回のG7サミットに尹錫悦大統領を呼び寄せて、全世界にアピールするつもりだ。韓米日軍事同盟化へとすすむ大きなターニングポイントとなる。サミットに断固反対する。東京と広島と連動しながら、抗議の声を高めていこう」と語った。
主催者から今後の行動提起として、 5月13日に広島で開催される「G7広島サミットを問う市民の集い」、5月18日に東京で開催される「G7広島サミット反対!5・18新宿デモ」が提起され、積極的な参加を呼びかけた。
※写真-連帯あいさつする宋世一委員長