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「韓米合同軍事演習の中止と南北対話の再開を求める韓統連全国代表者会議」開催
【2022年03月20日】
在日韓国民主統一連合(韓統連)は3月20日、名古屋市内で「韓米合同軍事演習の中止と南北対話の再開を求める韓統連全国代表者会議」を開催した。
会議では金昌五(キム・チャンオ)事務長が司会進行をつとめた。はじめに宋世一(ソン・セイル)委員長が主催者あいさつ。宋委員長は「朝鮮半島は停戦状態であり、いつ戦火が起きるかわからない緊張状態にある。そうしたなか、統一の相手である朝鮮に対して大規模な韓米合同軍事演習が強行されようとしている」と危険性を指摘した。また、停滞している南北関係については「2018年に板門店宣言、9月ピョンヤン共同宣言・南北軍事分野合意書という画期的な南北合意が導き出されたが、この情勢は韓米合同軍事演習を中止するところからはじまった。韓米合同軍事演習の中止により、南北対話、朝米対話の扉は開かれていく。韓米合同軍事演習の中止と南北・朝米対話の再開を求めながら、わたしたちが念願とする朝鮮半島の平和と祖国統一をおおいに促進していこう」と訴えた。
続いて、会員団体、地方本部から意見表明が行われた。在日韓国青年同盟(韓青)中央本部の韓成祐(ハン・ソンウ)委員長は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領について「尹次期大統領は当選後、韓米同盟を強化し韓日の歴史問題を軽視する発言をした。これらは保守積弊勢力が過去に主張してきたものであり、受け入れられない」と批判。「戦争行為である韓米合同軍事演習は絶対に中止されなければならない」と強調した。
また、韓統連兵庫本部の高弘(コ・ホン)事務局長は今回の大統領選挙について「結果は残念だったが、わたしたちの進む自主・民主・統一の道は変わらない。韓米日軍事同盟を強化し、自衛隊が有事の際に韓国に展開してもかまわないという危険な人物が大統領になるが、キャンドル革命を再び胸に刻み、これからも闘っていく」と決意を語った。
続いて、文在寅大統領と尹錫悦次期大統領に送る要請文を趙基峰(チョ・キボン)副委員長が朗読し、△韓米合同軍事演習の中止△南北対話の再開△国家保安法の廃止を要求した。要請文は両氏に送付される。
最後に金隆司(キム・ユンサ)副委員長が閉会あいさつ。「平和と軍事演習は相反するものだ。私達の祖国である朝鮮半島で絶対に戦争を起こさせてはならない。平和の哲学をしっかりと胸に刻み、今日からともに闘っていこう」と語った。会議後、参加者はプラカードを掲げて「韓米合同軍事演習中止」「南北対話再開」を求める声をあげた。