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韓統連が「停戦70年 朝鮮半島平和行動」に参加…朝鮮半島の平和をアピール

【2023年07月22日】

韓統連は7月21日から23日にかけ、「停戦70年平和行動 韓統連母国訪問団」を結成し、ウリ民主連合、日韓平和連帯、日韓民衆ネットワークとともに7月22日に韓国・ソウルで開催された「停戦70年 朝鮮半島平和行動」に参加した。

21日にはソウル市庁前に設置された梨泰院(イテウォン)惨事犠牲者の焼香所を訪問。犠牲者を偲び焼香し、遺族と面談した。梨泰院惨事遺家族協議会のイ・ジョンミン代表は「今回の惨事は韓国だけではなく、世界のどこであれ起こってはいけないこと。犠牲者に思いをはせ、日本でも惨事の教訓を伝えてほしい」と語った。ソウル市庁近隣で団結の夕べを開催。韓国進歩連帯など、韓国の活動家らとともに訪問団成功への意気込みを共有した。

22日午前は西大門(ソデムン)刑務所歴史資料館を訪問。在日韓国人良心囚のコーナーでは、ウリ民主連合の李哲(イチョル)代表が自らの体験もまじえて詳細に当時の状況を解説した。

午後2時から世宗(セジョン)文化会館前で「韓日市民共同記者会見」を開催。会見では韓米日軍事同盟の強化に警鐘を鳴らすとともに、福島原発汚染水放流について「国際海洋法に違反する犯罪行為だ」とし、放流中止を要求した。

事前行事である「草の根市民 平和大会」後、市庁前から光化門(クァンファムン)にかけ「停戦70年 朝鮮半島平和行動」が大行進を展開。韓統連訪問団は横断幕を掲げ、「戦争反対」「韓米日軍事演習中止」「平和協定締結」などのスローガンを叫びながら行進を貫徹した。光化門広場で「停戦70年 朝鮮半島平和大会」を開催。平和行動の共同代表4名が主催者あいさつ。「米国のインド太平洋政策に偏重する中、韓米日軍事協力は、事実上の軍事同盟になりつつある。いまこそ平和のための市民の力が必要だ。ともに行動しよう」と訴えた。進歩党のユン・フィスク代表があいさつ。「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は力による平和を強調するが、実際のところは戦争危機を高めており、自らの政策に反対するものを脅迫、弾圧している」と批判。「今後も朝鮮半島の終戦と平和のために努力していく」と語った。

韓統連訪問団は日本からの参加団体の一員として紹介され、会場から歓迎の声援を受けた。平和フォーラムの藤本泰成共同代表があいさつ。「今年は関東大震災朝鮮人虐殺から100年を迎える。私たちは過去の日本の侵略の歴史に真しに向き合い、アジアの人たちと新しい連帯をつくっていきたい。平和憲法を守りながら、ともにアジアの平和に向けて努力していく」と語った。

23日にはDMZ平和紀行に参加。臨津閣に設置された平和の少女像前で、作者のキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻から解説を受けた。少女像について「日本を糾弾することが目的ではない。元日本軍『慰安婦』の心情を表現したものであり、平和への気持ちを表したものだ」と語り、日本政府に対して戦争犯罪への反省と謝罪を要求した。

ソウル市内で歓送会を開催。韓国進歩連帯のハン・チュンモク代表は「韓国の民衆、進歩陣営は尹錫悦政権退陣に向け、尹錫悦退陣運動本部を結成した。8月12日から尹錫悦退陣国民大会を毎月開催し、11月11日には数十万人が結集する国民総決起を成功させるために、最善をつくす」「朝鮮半島の平和実現にむけて、韓日の平和連帯は切実だ。この場所が、朝鮮半島平和実現への最初の一歩となるだろう。尹錫悦を退陣させ、平和を実現する日まで、ともに闘っていこう」と語り、参加者全体で朝鮮半島の平和と統一に向けての思いを共有した。

宋世一(ソン・セイル)委員長は訪問事業を振り返り「停戦70年を迎え、韓統連は韓国の平和行動と連帯し日本でもキャンペーンを展開し、今回の平和行動に母国訪問団として参加することで、朝鮮半島の平和を参加者らとともに大々的に訴えることができた。また、一連の行動を通じて、ウリ民主連合や日本の平和勢力との連帯関係を強化し、あわせて組織の位相を高めることができた。非常に大きな成果を勝ち取った」と評価した。

※写真―平和大会ステージ上でアピールする訪問団

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