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関東大震災99周年追悼式を各地で開催…100周年にむけて決意をあらたに
【2022年09月01日】
関東大震災における朝鮮人虐殺から99年を迎えた9月1日午後、都内の横網町公園で「関東大震災99周年朝鮮人犠牲者追悼の集い」を開催した。主催は総連東京都本部と東京朝鮮人強制連行真相調査団。今回の集いには数年ぶりに韓国から民間代表団が参加し、より意義深いものとなった。
主催者を代表し、総連東京都本部の高徳羽(コ・ドグ)委員長が追悼辞。高委員長は関東大震災での朝鮮人虐殺を「震災後の数日間で、6千余名の朝鮮人を虐殺するという、前代未聞の国家犯罪だ」と批判。日本政府に対して「いまからでも虐殺の真相を究明し、犠牲者たちの前で膝をついて謝罪すべきだ」と語った。
韓国からは民族和解協力汎国民協議会(民和協)の李鍾杰(イ・ジョンゴル)代表常任議長があいさつ。李議長は「7月12日、ソウルで多くの市民団体が集まり『関東大震災虐殺100周忌推進委員会』を発足させた。推進委員会では、来年の100周忌を迎え、関東大震災の真相究明と被害者名誉回復のための特別法制定を再び推進している。歴史をただし、真相究明と謝罪、補償があってこそ韓国と日本が未来をともに歩んでいくことができる。そのためにより多くの努力をしていきたい。」と語った。追悼式では、宋世一(ソン・セイル)委員長と韓成祐(ハン・ソンウ)韓青委員長が献花した。
午前には同公園で「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」が追悼式を開催。推進委員会を代表し孫美姫(ソン・ミヒ)共同代表が挨拶。孫代表は「虐殺の真相をきちんと究明し、日本の国家責任を問うために、南北、海外、特に在日コリアン、日本の宗教者・市民が共に連帯して共同の実践を運動として繰り広げていこう」と訴えた。
また、ソウルでは推進委員会が1日に「関東虐殺99周忌追悼文化祭『記憶、継承』」を開催。声明の発表や追悼歌の公演などがなされた。