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「物流センター死亡事故、CUと政府の責任…交渉拒否と公権力が惨事を大きくしている」

韓国のコンビニエンスストアチェーンCUに対しスト中の貨物連帯の組合員が、会社側が投入した代替トラックにひかれて死亡するという事故が発生。民主労総はCUと政府の責任を厳しく追及している。「民衆の声」(4月21日)の記事を紹介する。

「物流センター死亡事故、CUと政府の責任…交渉拒否と公権力が惨事を大きくしている」

民主労総、BGFリテール本社前で緊急記者会見…「事故ではなく社会的他殺」

全国民主労働組合総連盟(民主労総)は、慶尚南道晋州市のCU物流センターで集会中の貨物連帯の組合員が、会社側が投入した代替トラックに轢(ひ)かれ死亡した事故の責任は、元請けであるBGFリテール(コンビニエンスストアチェーンCUの運営会社)と政府にあるとし、「責任者が事態解決に乗り出さなければならない」と要求した。

民主労総は21日午後、ソウル江南区大峙洞に位置するBGFリテール本社前で緊急記者会見を開催し、「今回の死亡事故は偶然の事故ではなく、交渉を拒否した資本とこれを幇助(ほうじょ)・庇護した公権力がもたらした惨事」だと明らかにした。

前日午前10時32分ごろ、晋州市のCU物流センター前の集会現場で、2.5トンの貨物トラックが集会参加者を轢く事故が発生した。この事故により貨物連帯所属の50代組合員1人が死亡し、組合員2人もそれぞれ重傷と軽傷を負った。

公共運輸労組貨物連帯所属のCU物流労働者は元請けとの交渉を要求し、5日からストを繰り広げた。彼らは1月から3月まで5回にわたりBGFリテールに交渉要求の公文を送ったが、元請けは黙して応えない対応だった。

先月10日に元請けの使用者性を拡大規定した「黄色い封筒法」(※下請け労働者が元請け企業に直接交渉できる権利を拡大し、ストライキに対する企業の損害賠償請求を制限する法律)が施行されて以後も同様であった。むしろ、元請けからの物量削減と損害賠償の圧迫が後に続いたというのが労組側の説明。加えてBGFリテールはストが始まると、代替車両を投入しストの無力化に乗り出した。

民主労総は「多段階下請け構造の中で、貨物労働者は不当な運送料削減と長時間労働に追い込まれてきた」とし、「運送料調整のための交渉を要求したが、CUは下請け業者の後ろに隠れたまま、物量縮小と契約解除で労働者を圧迫した」と指摘した。

続けて「元請け使用者が交渉テーブルに出て来いとの要求が、労働者が命をかけなければならないほど、過度な要求なのか」とし、「CUは元請け使用者としての責任を否定し、交渉を回避し、スト破壊のために物量削減を強行し、労働者を死に追い込んだ責任を決して避けることはできない」非難した。

公権力もまた今回の惨事において責任を避けることはできない点も指摘した。民主労総は「スト現場に配置された警察の責任も問わざるをえない」としながら、「使用者がスト破壊のために代替車両の投入を強行し、労働者が強く抗議する状況で、事故を予防するために格別の注意を傾けるのが警察の基本的な役割だ。しかし、警察はスト現場の安全と秩序を守る代わりに、CU資本の私兵の役割に忠実だった」と批判した。

そして、民主労総は元請けであるBGFリテールに△スト破壊の試図と故人の死に対する即時謝罪△元請け使用者性の認定および即時交渉を要求し、政府には△現場状況に対する真相究明と指揮責任者に対する措置△改正労働法に沿った下請け労働者の実質的な交渉権保障などを要求した。

ヤン・ギョンス民主労総委員長は「直接会って対話、交渉しようと要求したことが、死なければならない理由になるのか」とし、「生きるために闘わなければならなかった組合員を死へと追い込んだのは政府と資本」だと規定した。

ヤン委員長は「とりわけCUコンビニエンスストアを運営するBGFリテールは交渉を回避し、交渉を要求する労働者の物量を奪い、損害賠償で脅迫した」とし、「資本の暴走と公権力の庇護の中で犠牲が生じた以上、民主労総は政府とBGF資本のすべてに責任を問い、正当な交渉要求を貫徹するために総力闘争に取り組む」と述べた。

キム・ビョンチョル金属労組副委員長も今回の事件を「明白な社会的他殺であり資本による殺人」だとくぎを刺した。キム委員長は「労働者が望んだことは多段階下請け構造の最底辺で、体調が悪くても休めず、働けば働くほど借金だけ増えていく『マイナス労働』を終えることだった」とし、「ところが元請けは対話の場に出てくる代わりに、契約解除で脅迫し損害賠償の爆弾を投げつけ、労働者の絶叫をあざ笑うかのように代替輸送車両で押し込んだ」と一喝した。

続けて「警察は傍観者ではなく、この惨事の共犯」だとし、「労働者が死ななければならないこの非情な世の中を止めなければならない」と強調した。

キム・ジニ民主労総京畿道支部本部長は事故現場での警察の対応を指摘した。キム氏は「スト組合員を保護すべき警察が代替車両を出車させるために、連座籠城(ろうじょう)中の組合員40余人を強制的に押し出そうとして、惨事が繰り広げられた」とし、「今回の惨事は予告された殺人」だと語った。

キム氏は続けて「CU貨物労働者の低賃金・高強度労働はBGFリテール-BGFロジス-物流センター-運送会社-貨物労働者とつながる多段階下請け構造が原因」だとし、「元請けBGFリテールは運送料の現実化と処遇改善を即時実施すべきであり、政府は特殊雇用労働者の労働基本権が保障されるよう勤労基準法と労組法を即時改正しなければならない」と要求した。

原文 https://vop.co.kr/A00001692286.html

※写真-民主労総の緊急記者会見