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広島原爆80年 朝鮮人犠牲者の真相究明と名誉回復のための市民宣言文
1945年8月6日、午前8時16分、アメリカは人類史上初の原子爆弾を広島に投下しました。 その瞬間、強烈な光とともに天と地が崩れ、14万人を超える罪のない命が失われました。その中には日本帝国主義の戦時体制下に強制的に動員され、広島で労働をしていた3万人余りの朝鮮人がいました。その朝鮮人たちは強制動員、原爆、放置と差別など三重の被害を受け、その苦痛は子孫にまで受け継がれています。
しかし、日本は帝国の拡張のために朝鮮を収奪し、数多くの朝鮮人を徴集、徴用し、日本軍性奴隷としたうえ、ついに原子爆弾の犠牲者にしました。そんな日本が今は原爆被害者の立場に終止しています。
アメリカは原爆投下が太平洋戦争の早期終息のためなどを理由にしていましたが、より大きな理由は戦後のアメリカ中心の世界秩序の構築です。アメリカは80年が経った今でも責任を回避し、歴史の記憶を消そうとしているだけでなく、韓半島の緊張の高まりと韓米日軍事同盟の完成を加速させています。
韓国政府もアメリカの東北アジア覇権同盟の秩序に従属し、被害者の保護と真相究明に消極的な態度を示してきました。
たった一発の武器で、一瞬で数十万人の命を奪ったことは許することのできない反人倫的戦争犯罪です。 そのため、被害者に心からの謝罪と真相究明、名誉回復のために乗り出すことは、日米両国の歴史的義務であり、正常国家の責務です。
ここに私たちは要求します。
一、 米国政府は直ちに謝罪し、原爆投下の歴史的真実を明らかにし、被害者の名誉回復に乗り出せ!
一、 日本政府は朝鮮人強制動員、犠牲者救護排除と差別に対して謝罪し、真相究明に乗り出せ!
一、 韓国政府は被害者調査と記録、生存者支援および名誉回復政策を積極的に推進せよ!
我々は連帯の力で隠された記憶と真実の歴史を復元し、差別と沈黙を強要された被害者とともに平和、人権、歴史正義の実現のために共に歩んでいきます。
2025年8月5日
広島原爆80年 朝鮮人犠牲者追悼行事参加者一同