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三重本部が紀州鉱山をフィールドワーク…朝鮮人犠牲者跡地を整備

【2025年06月29日】

韓統連三重本部と韓青三重県本部は6月29日、熊野市の紀州鉱山跡を訪れフィールドワークを開催。現地の保存活動に取り組んだ。今回のフィールドワークは、5月に開催した学習会で講師の竹本昇氏が「亡くなった朝鮮人が埋葬されたとされる場所に墓標のような石があるが、草に覆われて見つからない」との指摘を受け、記憶の継承と保存のため企画した。

草刈り機や鎌を持ち出発。道中、1926年の「木本事件」で犠牲となった朝鮮人2人の慰霊碑に献花した後、旧紀和町の共同墓地へ。かつて紀州鉱山では多くの朝鮮人が過酷な労働に従事し、命を落とした人々がこの地に埋葬されたとされる。

現地は一面雑草に覆われていたが、手鎌での探索の末、記憶に残る尖った石と他2つの人工的に配置された石を確認。周辺を除草し、献花、黙祷した。

フィールドワーク後は鉱山近くに古くからある「湯ノ口温泉」で汗を流し、食事会を開催。参加者全体で感想を共有し、活動の成果を全体で確認した。

※写真-朝鮮人犠牲者に献花し追悼する参加者たち