情勢コーナー
尹錫悦を即刻逮捕し、戒厳・内乱勢力を拘束・処罰し一掃しよう!
【2025年1月10日】
尹、捜査本部の逮捕に抵抗
尹錫悦(ユン・ソンニョル)による「非常戒厳」を巡り、内乱と職権乱用の容疑で捜査している高位公職者犯罪捜査処(高捜処)や警察などの合同捜査本部は1月3日、先月31日にソウル西部地裁から発布された拘束令状と捜索令状をもとに、ソウルの大統領公邸にこもる尹錫悦の逮捕を試みたが、尹側は車両と警護員・兵士の壁で抵抗し、失敗に終わった。
高捜処は「現場の人員の安全に懸念があった」と指摘。警護員らの抵抗により「事実上、令状執行は不可能と判断した」と説明した。
一方、尹側の弁護団は声明で「不法かつ無効な令状執行だ」と主張。「執行過程の違法状況について法的措置を取る」と強調した。
公捜処は4日、大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官に対し、尹錫悦に対する逮捕令状執行に応じるよう大統領警護処に命じることを求める文書を再度送ったが、崔氏は反応を示していない。
公捜処は6日、この日期限を迎える尹錫悦に対する拘束令状について、合同捜査本部が期限延長のために同地裁に令状を再請求したと明らかにした。
尹、弾劾審判に出席の意向
尹錫悦の代理人は5日、尹錫悦が憲法裁判所(憲裁)の弾劾審判に出席し、意見を述べる予定だと明らかにした。
憲裁は第1回弁論14日から16、21、23日、2月4日までの弁論期日を決めている。憲裁の裁判官は現在8人(定数9)で、6人の賛成で弾劾が決定する。
非常行動、徹夜籠城で逮捕要求
尹錫悦逮捕という局面を迎え、「尹錫悦即刻退陣! 社会大改革 非常行動(非常行動)」は3~6日まで、大統領公邸が位置するソウル竜山区漢南洞で、「尹錫悦即刻逮捕 緊急行動」として尹逮捕を求める3泊4日の徹夜籠城闘争を厳寒の中で展開した。
集約集会で民主労総のヤン・ギョンス委員長は参加者に向け「感謝する。最後まで闘おう」と訴えた。非常行動は11日に光化門で汎市民大行進を開催する。
米国務長官、「リーダーシップを信頼」
崔副首相は6日、政府ソウル庁舎でブリンケン米国務長官と会談した。
崔氏は、米国が韓米同盟と韓国の民主主義に変わらぬ支持と信頼を示してきたことに謝意を表し、「ブリンケン長官の訪韓は、それ自体が揺るぎない韓米同盟を示している」と述べた。
ブリンケン氏は「米国は韓国の友人として韓国民主主義の底力はもちろん、崔代行体制のリーダーシップを完全に信頼する」としながら、「米国の韓国防衛公約には一寸の揺るぎもない」と強調した。
ブリンケン氏は趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官とも会談した。
尹錫悦を即刻逮捕し、内乱勢力を一掃しよう
尹錫悦を首謀者とする戒厳・内乱勢力はいまも内乱を継続している。
尹錫悦は自身への弾劾訴追案の可決に対し「決してあきらめない。最後まで闘う」と自らの行為を正当化しながら開き直り、憲政秩序を破壊し国民主権を侵奪したことに一切の反省も謝罪もないまま、恣意的な法解釈を盾に時間稼ぎと証拠隠滅を画策している。さらには物理力を行使して逮捕に抵抗するという前代未聞の違法行為を平然と繰り広げた。このような人物が大統領であり、検事総長であったとは、いまさらながら驚くばかりである。
戒厳・内乱に同調・加担した軍隊・警察の上層部、閣僚、与党「国民の力」も尹錫悦を擁護することに余念がない。崔副首相は尹錫悦の逮捕に非協力的な態度で終始している。すべては保身のために尹錫悦の帰還を願い、執権継続を狙ってのことである。
米国はブリンケン氏を通じて、崔代行体制への全幅の信頼を強調しながら、情勢の早期安定化を要求した。露骨な内政干渉であり、戒厳令宣布に米国は関与したのではとの疑念は払しょくされていない。韓国の現在と未来は韓国民が決定することであり、いま求められているのは形式的で表面的な「国政安定」ではなく、国政をびん乱し続けている戒厳・内乱勢力を全面的に排除することにある。
非常行動は、キャンドルと広場で尹錫悦の逮捕と内乱勢力の拘束・処罰を連日要求している。尹錫悦を即刻逮捕し内乱勢力を一掃しなければならない。
※写真-雪の中、徹夜籠城し尹錫悦逮捕を要求する市民