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尾澤孝司氏控訴審判決…不当判決に怒りの声

【2024年09月11日】

東京高裁は9月11日、韓国サンケン労組に対する支援活動の中で、暴行罪・威力業務妨害罪で逮捕・起訴された尾澤孝司氏の控訴審判決を下した。当日は支援者などが100人以上結集し、韓国からも韓国サンケン労組のオ・ヘジン元分会長、民主労総のキム・ウニョン慶南地域本部長が駆けつけた。

判決は、原告の訴えをすべて却下し一審判決のまま控訴棄却。判決の冒頭、尾澤氏が裁判官に対して弁護側が提出した18点の証拠・証人申請を、伊藤雅人裁判長がすべて却下したことに対して抗議すると、裁判官は尾澤氏に対して退廷を宣告。そのまま判決文が読み上げられた。原告不在のまま不当判決を下すという異常事態に傍聴席からは怒りと抗議の声が噴出。閉廷後、警備員が強制的に傍聴者を退廷させ、傍聴者ともみあいになる事態となった。

判決後、高裁前で報告集会を開催。担当弁護士は判決について「常識では考えられない判決であり、到底納得できない。原告と共に今後の対応を考えていきたい」と語った。キム本部長は「衝撃だった。韓国内でも様々な裁判を見てきたが、被告人を無理やり退廷させるのを見たことがない。いったい何世紀の裁判か。日本には人権も民主主義もないと感じた」と怒りをあらわにし「尾澤さんが勝利するまでともに闘う」と強調した。

※写真-不当判決に抗議する尾澤氏