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進歩党、記者会見…総選挙立候補者84人発表/総選挙に向け「一つの進歩連合政党」提案

【2023年12月22日】

来年4月に行われる韓国総選挙の予備候補登録が12月12日から開始されることを受けて、進歩党は11日に立候補者84人の記者会見を、12日にはユン・ヒスク常任代表が進歩勢力に「一つの選挙連合政党」の結成を訴える記者会見をそれぞれ国会で開いた。同党ホームページから記者会見の内容を紹介する。

[報道資料] 「尹錫悦政権審判と進歩大団結で『国民勝利』総選挙をつくります」進歩党第22代総選挙84人の立候補者 記者会見

進歩党ホームページ 2023年12月11日

原文

https://jinboparty.com/pages/?p=286&b=b_1_111&m=read&bn=9845

1.ユン・ヒスク進歩党常任代表は12月11日、84人の総選挙地方区立候補者とともに「尹錫悦政権審判と進歩大団結で『国民勝利』総選挙をつくる」と明らかにした。

2.ユン常任代表はこの日午前、国会本庁前で開かれた「進歩党第22代国会議員選挙立候補者記者会見」で、「進歩党の候補者は本日、尹政権審判の最前線で闘うという覚悟で総選挙立候補を宣言する」と述べた。

3.ユン常任代表は「政権はこの2年間、検察独裁で政敵を除去し、言論掌握と『拒否権統治』で大韓民国の民主主義を妨害した」とし、「国民の苦痛と国政を無視した尹政権の審判が、民主主義と民生回復の第一歩」と明らかにした。

4.あわせて「進歩なくして尹政権審判は不可能だ」とし、「民主党だけでは政権の暴走を防ぐことができないし、大韓民国の改革も成すことができない。野党の勝利と進歩の勝利がともにできてこそ、新しい大韓民国をつくることができる」と述べた。

5.ユン常任代表は「進歩政党にはそれぞれの政党で活動しながらも、労働者、民衆、少数者の生活を守り、政権の暴政には闘争してきた連帯の歴史がある」とし、「すべての進歩政治勢力の幅広い団結と強い進歩政治で、国民が勝利する総選挙を共につくろう」と提案した。

6.ユン常任代表は「『国民の力』(※の前身)は独裁政権と不正政権で国民の断罪を受けたが、政党の名前を変えて生存を維持してきた」とし、野党にも「いまや古い政治は清算し、民主と進歩が大韓民国のために競争する真の『政治改革』の時代をつくろう」と提案した。

7.ユン常任代表は「国民のための改憲は進歩党の使命」だとし、「労働、住居、教育、地域、ジェンダーなどすべての分野における勝者一人占めの不平等な社会経済体制を打破し、『拒否権統治』と検察独裁の立法府掌握試図に立ち向かい、二度と民主主義が後退しないよう新しい時代を開く」と強調した。

8.カン・ソンヒ院内代表は「一千万人をこえる非正規職労働者にも労働組合が必要であり、労働者の立場が守られる国をつくりたい」と訴えた。

9.カン院内代表は「尹政権の任期を一日でも早く減らすのが国民の念願であり希望」としながら、「ところが国民の念願とは異なり野党は分裂しており、第3地帯を云々する機会主義勢力と偽の反尹旗で保守政治の新しい復活を夢見る多様な勢力が、国民の目と耳をまやかしている」と批判した。

10.カン院内代表は「進歩党予備候補者は、地域と現場で住民と泣き笑いながら、苦楽を共にしてきた労働と民生の専門家であり、生活の現場で民主主義を守るために献身してきた」とし、「84人の予備候補者は大韓民国の勝利が進歩党の勝利であることを肝に銘じ、ささいな利益は後にし、大韓民国の義を立てろとの民意に応じるためにすべてを捧げて走る」と約束した。

11.この日、慶尚南道昌原義昌チョン・ヘギョン候補者(労働)、京畿道平澤乙キム・ヤンヒョン候補者(地域、女性)、忠清南道洪城礼山キム・ヨンホ候補者(農民)、ソウル西大門甲ソン・ソル候補者(青年)が84人の候補者を代表し立候補の決意を表明した。

12.一方、ユン常任代表は12日午前9時40分、国会記者会見場で進歩政治連合の立場発表の記者会見を行う予定。

[報道資料]  「『最大の進歩連合』で国民に希望を届けましょう」進歩党ユン・ヒスク常任代表 記者会見 

進歩党ホームページ 2023年12月12日

原文

https://jinboparty.com/pages/?p=286&b=b_1_111&m=read&bn=9847

進歩党常任代表のユン・ヒスクです。

進歩党は昨日、84人の総選挙立候補者と尹錫悦政権審判の最前線で闘うという覚悟で総選挙立候補を宣言しました。今日は進歩党の政治連合の方向を申し上げようと思います。

尹政権で最も苦しむ労働者と社会変化のために、誰より献身してきた元老たちが進歩の団結を求めております。進歩政党は民主労総が提案した「民主労総+進歩4党(※正義党、進歩党、労働党、緑色党)」連席会議、元老たちが提案した円卓会議に参加しており、正義党をプラットホーム(※受け皿)にした選挙連合政党を含めて、三つの連合方案が同時に議論されています。 

進歩党は労働者と元老たちの衷情を胸深く刻み、進歩政治を切望してきた国民に希望を届ける「一つの進歩連合」を提案します。 

進歩政党が一つの政治勢力として大韓民国の新しい政治の地形をつくらなければなりません。守旧保守政治を清算し民主と進歩が競争する政治改革を成さねばなりません。そうしようとするならば、今回の選挙に「進歩の単一の選択肢」を必ずつくらなければなりません。 

特定政党に入らなければならない「最小の進歩」ではなく、共に始める「最大の進歩」で進みましょう。進歩政党と労働組合、市民社会など、新しい世の中を切望するすべての勢力と尹政権に反対する国民を結集する「一つの進歩連合」で、来年の総選挙を国民が勝利する選挙にしましょう。 

進歩の団結は進歩政治の跳躍を夢見る進歩政党には放棄できない道であり、大韓民国の政治を変えるために必ず進まなければならない道です。「最大の進歩」は政権審判をこえ体制転換の強い土台になるでしょう。わたしどもの今日の提案は、総選挙用の選挙連合をこえ進歩政治の新しい未来をともに開こうという訴えです。

進歩党はすべてを開いておきます。他の進歩政党にもすべてを開いており、最後まで共に論議できるよう丁重に要請いたします。ありがとうございます。

2023年年12月12日

進歩党常任代表 ユン・ヒスク​