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「新しい戦前にさせない」第4回シンポジウム開催…「中国・朝鮮の脅威論を越えて」
【2023年06月29日】
社会民主党と新社会党および各界人士で構成する「共同テーブル」が6月29日、衆院第1議員会館で「新しい戦前にさせない」第4回シンポジウム「中国・朝鮮の脅威論を越えて」を開催した。
第1部では、元外務省国際情報局長・東アジア共同体研究所長の孫崎享さんが「脅威論の真相を剝ぎ、平和への道を探求する」と題して基調講演。
第2部では基調講演を受けて「中国・朝鮮の脅威論を越えて」をテーマにシンポジウムが行われた。発言者は上海大教授の王祝さん、朝鮮大学校教授の李柄輝(リ・ビョンフィ)さん、青山学院大名誉教授の羽場久美子さん、コーディネーターを東京造形大名誉教授の前田朗さんが務めた。
李教授は△「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は朝米関係を正常化し、安定した国際関係の中で自国の経済発展を重視するというシナリオを描いていた」とし、それが2018年朝米首脳会談・共同声明として実現した△しかし、その後の米国政府の対朝鮮敵視政策、さらには新冷戦秩序における韓米日による軍事圧迫に対抗するために、朝鮮は「核兵器法制化」を図り、「核・ミサイルの高度化」を進めていると解説。「脅威の連鎖」を断ち切るために、東アジアの対話の場をどうつくるのかがわたしたちの課題だと提起した。
※写真―発言する李柄輝教授