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『週刊韓国ニュース』第163号(2018.6.15)

●朝米首脳会談と共同声明を受け、韓統連が歓迎声明を発表

史上初の朝米首脳会談が6月12日にシンガポールで開催され、共同声明が発表されたことを受け、韓統連は同日、声明「朝米首脳会談の成功的な開催を熱烈に歓迎し、共同声明を積極支持する!」を発表した。全文を紹介する。

8千万同胞と世界の視線が集中する中、史上初の朝米首脳会談が6月12日、シンガポールで開催された。

何よりも70余年に渡って朝米間の厳しい対立が持続し、戦争勃発の危機を何回も繰り返してきた両国の首脳が、平和実現と関係改善のために直接会ったこと自体が、祝福すべき歴史的な偉業である。笑顔で握手を固く交わす金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とトランプ大統領の姿を目撃したわれわれは、平和実現の確信を揺るぎないものにした。われわれは歴史的な朝米首脳会談の成功的開催を熱烈に歓迎する。

首脳会談の終了後、朝米共同声明が発表された。

共同声明には、?新たな朝米関係の樹立?朝鮮半島の恒久的で安定的な平和体制の構築?板門店宣言を再確認し、朝鮮半島の完全な非核化のために努力?朝鮮戦争中の失踪者などの遺骨を米国に送還-が明記された。多くの困難を克服し共同声明を創出した朝米両国の首脳部、とりわけ金委員長とトランプ大統領に対して敬意と感謝の拍手を送りたい。

朝鮮半島は対立を終わらせ、恒久的な平和を実現するための偉大な第一歩を踏み出した。われわれは平和実現に向けた共通の里程標である共同声明を積極支持する。今後、共同声明に盛り込まれた内容が、朝米双方によって誠実かつ完全に履行されるよう求めるとともに、われわれも朝鮮半島の平和を実現する主体的立場から、共同声明が順調に履行されるよう全力を尽くさなければならない。

今回の朝米共同声明および南北で合意した4・27板門店宣言の着実な履行は、朝鮮半島に重大な変化をもたらす。それは長年に渡る朝米の対立関係と南北分断を終わらせ、祖国統一への止めることのできない巨大な潮流を生み出すだろう。また東アジアの平和と安定をつくり出す大きな契機になると確信する。

朝米首脳会談の成功に励まされた韓統連は、朝鮮半島の平和と統一を実現する運動に今後より一層力強くまい進していく。

●第7回地方選挙と国会議員補欠・再選挙で民主党が圧勝、韓統連が分析・評価を発表

文在寅(ムン・ジェイン)政権下で初めての全国規模となる第7回統一地方選挙と国会議員の補欠・再選挙が6月13日に実施された。

与党「共に民主党」が広域自治体17カ所の首長選において14カ所で当選し、圧勝した。補欠・再選挙も12選挙区のうち、与党が11議席を確保した。野党・自由韓国党は慶尚北道と大邱市の2カ所をかろうじて維持した。注目の首都圏では朴元淳(パク・ウォンスン)氏がソウル市で3選を果たし(「正しい未来党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は3位)、李在明(イ・ジェミョン)氏が京畿道知事に当選した。保守地盤の慶尚南道と釜山市、蔚山市も民主党が切り崩した。

選挙戦では、民主党は「平和の道を開く文政権に新しいエンジンを」と、自由韓国党は南北首脳会談を非難しながら、「文政権の一党独裁を許すな」と訴え、事実上、文政権の信任を問う構図となった。結果として、南北融和などを進める文政権が高支持率を保ちながら、国民の信任を受けたことになり、以後、文政権と与党にとっては政局運営などで追い風となるのは間違いない。民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は勝利宣言で「今日の勝利は国民みなさんの勝利。政権与党として、しっかりと課題に取り組む」と語った。

一方、自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は大敗の責任を取って14日にも辞任する模様で、自由韓国党と正しい未来党の保守政党の没落は決定的となった。

進歩政党は蔚山市北区の補欠選挙と区長選挙など、蔚山市を中心に統一候補を出し健闘した。

選挙管理委員会は13日、統一地方選の投票率が60.2%(暫定値)に達したと発表した。地方選としては1995年の初の地方選(68.4%)に次ぐ過去2番目の高さとなった。2014年の前回は56.8%だった。事前投票の高投票率(20.1%)と合わせて有権者の関心の高さを示した。

こうした結果を踏まえて、次の通り評価できるだろう。

△親米反統一の保守政党は情勢の発展から完全に取り残され、予想された通り選挙では国民の厳しい審判を受けた△文政権の平和・繁栄・統一政策は国民の圧倒的な支持を受けたといえる△文政権は与党と保守政党を除く進歩政党との協力のもとに、板門店宣言を速やかに履行することが求められている△130議席となった民主党は、国会運営を主導する責任を果たさなければならない。特に内政面での課題について、国民世論を収れんし迅速に善処することが必要だ△進歩政党は2020年の国会議員選挙を念頭に、進歩大統合を着実に進めていかなければならないだろう。