在日韓国民主統一連合

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最新号 第1254号(14.09.01付)を掲載しました

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民族時報のご案内

民族時報 第1254号(4)

金政夫前議長が逝去

自主・民主・統一運動に生涯を捧げる

韓統連の常任顧問(前議長)である裵東湖記念研究所の金政夫所長が八月六日逝去した。享年六十四歳。

都内でとり行われた通夜(七日)と告別式(八日)には、韓統連のメンバー、友人・知人ら多数が弔問に訪れた。

  通夜・告別式では宋世一副議長が略歴を紹介、葬儀委員長の孫亨根議長が追悼辞を捧げた。姜春根副議長、趙基峰愛知本部代表委員、金承民韓青中央本部副委員 長、友人の権龍夫氏、アイ女性会議大阪の永久睦子代表、故人の弟の金隆司大阪本部代表委員と金昌五副代表委員が弔辞を述べた。喪主の申久江夫人と長女の金 裕里氏、次女の金紗愛氏がお礼のあいさつをした。

金所長は一九四九年、大阪市生野区で出生。七三年、韓青生野北支部の再建を契機に民族運動に参与、翌年、同支部委員長に就任。七九年、韓民統大阪 本部の前身である大阪民団自主守護委員会の専従活動家となり、事務次長、事務局長を歴任。八九年に上京、韓統連中央本部組織局長から副総長、事務総長、企 画室長を経て二〇〇四年に議長に就任、自主・民主・統一運動の先頭に立った。

〇五年に脳梗塞を発症したが、復帰。〇九年に議長を退任し研究所所長として教育活動に専念しながら、翌年、「民族的に生きる」ことを理論的に示した著書「歴史の意志を実践する」を発刊した。十二年、脳梗塞を再発、自宅療養を続けていた。

 

 

 

 


追悼辞

 在日韓国民主統一連合議長 孫亨根

あなたは生涯、裵東湖同志と郭東儀同志が指し示した愛国の道を最後まで全身でひたすら誠実に歩みました。その途上であふれるような愛情を、あなたは同志と青年たちにそそいでくれました。その愛情のおかげで愛国の道を歩めた多くの同志のうち、その一人が私です。

あなたは郭東儀先生を全面で補佐して一九九〇年汎民族大会を成功させ、祖国に統一運動時代をきり開きました。二〇〇四年、議長に就任したあなたは 韓統連故国訪問団を成功させ、金大中大統領と訪問団との面談を実現させるなど韓統連の名誉回復の基礎を築き、組織の地位と役割を大きく高めました。

あなたは韓統連の二世世代の先頭で卓越した指導力を発揮し、韓統連の世代交代を成し遂げました。それはあなたでしかできなかったことです。あなた は故郷の済州島をこよなく愛し、誇りにしていました。美しい山河はもとより、四・三抗争の歴史をもつ済州島の出身者というあなたのプライドは格別でした。 九年間の闘病生活、とりわけこの二年間の闘病生活は想像を絶する苛酷なものでしたが、あなたはそれを立派にやりとげ、不屈の闘病生活の模範を示しました。

議長退任後、あなたは裵東湖記念研究所所長として『愛国論』を継承しながら、同志と青年に送る手紙と言える『歴史の意志を実践する』を発刊し、あなたの教えを永遠なものにしました。

私はその教えに学びながら、祖国統一運動の命運を握る、あなたが作った韓統連をこれからも守り発展させることがあなたの愛情と教えに応える道であると思います。

自主統一が実現する日を共に迎えられなかったことは痛恨の極みですが、近いうちにその偉業の達成を霊前にご報告できるよう全力を尽くします。

どうか安らかにお眠りください。

二〇一四年八月八日


各地で在日韓国人集会

セウォル号特別法制定を求める

  光復節六十九周年を迎え、韓統連(孫亨根議長)は八月十日に関西地域、十七日に関東、東海地域、二十四日に広島地域でそれぞれ「光復節六十九周年セウォル 号特別法を制定しろ!自主・民主・統一運動を前進させよう!在日韓国人集会」を開いた。各集会ではセウォル号惨事の映像上映、情勢講演、決意表明、決議文 採択が行われた。

大阪市内で開かれた関西地域集会では大阪本部の金隆司代表委員が開会あいさつし、宋世一副議長が講演した。最後に、同兵庫本部の崔孝行代表委員が閉会あいさつした。

都内で開かれた関東地域集会では映像上映の後、東京本部の梁炳龍代表委員があいさつし「来年は光復七十周年、韓日条約五十周年を迎える。国内勢力 と連帯して運動にまい進しよう」と訴えた。続いて、孫議長が情勢講演を行い、セウォル号惨事の真相究明運動の現状を報告し、徹底した真相究明と責任者処罰 のために特別法の制定が必要だと強調した。

各団体からの決意表明と、九月十四日に中央大会を控えた韓青からの特別アピールの後、▽セウォル号特別法の制定▽韓米合同軍事演習の中止▽六・一 五共同宣言、一〇・四宣言の履行▽進歩党に対する弾圧策動の中止▽自主・民主・統一運動の強化──を盛り込んだ決議文を採択した。最後に、民主女性会の金 知栄会長が閉会あいさつした。

四日市市内で開かれた東海地域集会では、三重本部の金相祚代表委員が主催者あいさつし、中央本部から姜春根副議長があいさつした。宋副議長が情勢 講演し、最後に愛知本部の趙基峰代表委員が閉会あいさつした。広島地域集会では広島本部の郭文鎬代表委員があいさつし、孫議長が講演した。

 

 


光復節、ソウルで大規模集会相次ぐ

朝鮮半島の平和統一を訴える

 六・一五共同宣言実践南側委員会(六・一五委)と光復六十九周年八・一五自主統一大会推進委員会(推進委)は八月十五日午後、ソウル駅前広場で「日本の集団的自衛権反対、朝鮮半島の平和統一のための汎国民大会」を開催、五千余人が参加した。

六・一五委の李昌馥常任代表は「南北共同宣言を誠実に履行し、来年の分断七十年を平和と統一の画期的な転換の年にしなければならない」とあいさつ した。訪韓団から日韓ネットの渡辺健樹共同代表が「日韓民衆連帯を強化し、東アジアの平和のために闘いを前進させよう」と訴えた。日本の軍事大国化反対、 軍事演習中止、南北関係改善、仁川アジア大会の共同応援などを盛り込んだアピール文が採択された。大会後、参加者はソウル市庁前広場まで行進した。先立っ て推進委は汝矣島で討論会「アジアの平和のための韓日平和勢力の対応」と前夜祭「八・一五自主統一大会」を開催した。

十五日午後三時からソウル市庁前広場で開かれた「セウォル号汎国民大会」(セウォル号惨事国民対策会議主管)には五万余人が結集、セウォル号特別法の制定を求めた。

民族時報 第1254号(3)

【論説】真相究明求め命がけで闘争する遺族たち

  セウォル号惨事真相究明のため、捜査権と起訴権を持つ特別法制定を要求していた「ユミンの父」キム・ヨンオ(37)氏のハンスト闘争が四十日目を迎えた二 十二日、健康悪化によりキム氏が病院に運ばれる事態になった。キム氏と遺族たちによる朴槿恵大統領との面談要請すら、青瓦台は拒否した。映画界、教育界、 政界など各界各層の三千余人が共感ハンストに参加し、遺族と国民が要求する特別法制定を主張している。特別法制定要求一千万人署名は四百万人を突破した。

国民の生命を守ることができなかった責任を負うどころか、遺族たちと会うことさえ避けている朴大統領とセヌリ党は、核心を外した譲歩で与野党合意 の特別法を制定し、セウォル号政局を抜け出そうと、全力を注いでいる。五月、国民の前で涙を流した談話で、責任者処罰と積弊を清算すると約束した朴大統領 は、七月の再補欠選挙でセヌリ党が圧勝すると、またたく間に態度が急変した。特別法制定に大統領が先頭に立ってくれと面談を申し込む遺族たちを、警察を動 員して制止し、八・一五慶祝辞ではセウォル号惨事に対する言及もなかった。

訪韓したフランシスコ法王は、社会から疎外された人々と家族を失って悲嘆に暮れるセウォル号惨事の遺族を暖かく慰めた。帰国の途でも、遺族から付けられ たセウォル号追慕の黄色いリボンを付けた法王は記者会見で「ある人が来て『中立を守らなければならないため、それを外した方が良くないでしょうか』と言っ た」「私は『人間的苦痛の前に中立を守れない』と答えた」と明らかにした。「母親の気持ちで国民の生に尽くす大統領になる」と公約した朴大統領が、セウォ ル号遺族たちに血の涙を流させていることとあまりにも対照的だ。

遺族たちの要求を汲むことない与野党合意

新政治民主連合とセヌリ党は八月七日、現行の常設特検法に則り、特別検事を大統領が推薦する特別法制定に合意し、国会本会議で処理することにし た。しかし新政治民主連合は党内の反対と国民と遺族を愚弄する密室野合だという激しい批判に直面し、議員総会を開いて再協議を決定した。

八月十九日、与野党再交渉で特別法に合意した。捜査権と起訴権がない常設特検法による特検推薦だ。法務部次官、大法院(最高裁)行政処次長、大韓 弁護士協会会長から一人ずつ、与野党からそれぞれ二人ずつ推薦する七人で特検推薦委が構成され、与党が推薦する二人を野党と遺族が事前同意を受けて選定す るというのが骨子だ。しかし野党の二人を除いた五人は政治的中立性を期待しがたいシステムだ。しかも特別検事を大統領が最終任命するため、独立した真相究 明は難しい。遺族は総会を開き「聖域がない真相究明を保障しない限り、同意することはできない」と再合意に反対することで意見を集約した。捜査権・起訴権 のない与野党合意は家族を二度殺すも同じだということだ。

特別法に捜査権と起訴権が必要な理由

遺族が要求するのは、聖域のない捜査と再発防止だ。子供たちがなぜ死ななければならなかったのかを知りたいということだ。惨事当日の「ゴールデン タイム」に朴大統領は何をしていたのか、国家情報院のセウォル号増改築関与問題などの真相究明を要求しているのだ。セウォル号の国政調査で、国家情報院や 海洋警察など国家機関は責任回避と隠ぺいに一貫し、かえって疑惑だけ増幅させた。捜査権と起訴権がなければ、聖域のない真相調査は不可能だ。常設特検法で 調査すれば、加害者に捜査を任せる羽目になってしまうからだ。青瓦台と政府官庁、海軍、海洋警察が、単純な調査権を持つ民間機構の調査に協力するはずがな い。独立的な捜査権なくして、セウォル号惨事の真相を明らかにするのは不可能だ。国家情報院などの国家機関が資料要請を拒否した場合、国家機関も処罰でき る起訴権があれば、証拠資料の確保が可能になるだろう。だからこそ、朴槿恵政権とセヌリ党がなんとしても捜査権に反対して政局転換を狙っているのは、真相 究明を避けて隠ぺいしようとしているとしか見えないのだ。

専門家は、特別法に捜査権が必要な理由として▽現在の検察が進めている捜査と別個の独立機構が明らかにしなければならない真実が相当あること▽国 家機関が隠ぺいし証拠をねつ造して事実関係を歪曲したこと▽大統領の疑惑の七時間を明らかにしなければならないことと、国政調査の限界を挙げた。

光化門で命をかけたハンスト闘争を継続するキム・ヨンオ氏に、法王は自ら近寄って手を握り暖かく慰めた。朴大統領は会いたがる彼を避けた。セウォル号惨事で無念のうちに亡くなった人々を二度殺さないためにも、必ずや正しい真相究明がなされなければならない。

(河民宇記者)


【資料】光復節69周年在日韓国人集会決議文

 八・一五光復節六十九周年を迎え、韓統連は八月十日に関西地域で、十七日に関東、東海地域で、二十四日に広島地域で「光復節六十九周年セウォル号特別法を制定しろ!自主・民主・統一運動を前進させよう!在日韓国人集会」を開いた。決議文を全文紹介する。

われわれは事故発生から四ヶ月も経過したにもかかわらず、セウォル号惨事の真相が究明されていないことに怒りを抑えることができない。真相究明のための特別法制定に頑強に抵抗している朴槿恵大統領と与党セヌリ党を徹底的に糾弾して包囲しなければならない。

二度と同じような惨事を起こしてはならないという不退転の覚悟をもって遺族はじめ各界各層の国民が闘争に立ち上がっている。国会前で決死の断食闘 争を継続している遺族たちの闘争を絶対に孤立させてはならない。われわれは国内の運動に合勢してセウォル号特別法を必ず成立させなければならない。国軍の なかで上司が集団で若い兵士に暴行を加えて死亡させるという悲惨な事件が起きた。この事件に関して国軍の最高責任者である朴大統領は謝罪さえしていない。 もはや青年たちが安全に幸福に暮らせる場所はどこにもない。セウォル号惨事および兵士虐殺事件に対する朴大統領の責任は重大である。

安全な市民社会を実現するためには朝鮮半島の平和を確保しなければならない。しかし米国オバマ政権と朴政権は平和協定締結の呼びかけを無視する一 方で、頻繁に大規模な韓米合同軍事演習を展開して朝鮮半島の軍事緊張をいたずらに高めている。今月十九日から予定している韓米合同軍事演習「ウルチ・フ リーダム・ガーディアン」は中止されなければならない。あわせて戦争の道を突き進んでいる安倍政権の危険な動きにストップをかけるために反戦平和運動をよ りいっそう強化していくことが重要である。われわれは来年の光復節七十周年に向けて日本の軍事大国化に反対する連帯運動をよりいっそう強化していくだろ う。

朴政権による統合進歩党に対する強制解散策動と李石基議員らに対する弾圧が継続されており、進歩勢力は大きな試練に直面している。われわれはよりいっそう連帯と団結を強めて弾圧策動を破綻させなければならない。

自主的な統一祖国を実現することこそが真の光復である。南北の和解と自主統一への道は六・一五共同宣言と一〇・四宣言の履行以外にはない。われわれは統一・独立烈士の遺志を継承し、来年の分断七十年に向けて統一・独立のための運動をさらに強化していく。

歴史の前進を信じ歴史の意志を実践する、われわれに勝利は約束されている。自主・民主・統一運動をさらに前進させる強い決意をもって以下決議する。

一.セウォル号特別法を制定しろ!

一.韓米合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」を中止しろ!

一.六・一五共同宣言、一〇・四宣言を履行しよう!

一.統合進歩党に対する弾圧策動をやめろ!

一.統一・独立烈士の精神を継承し、自主・民主・統一運動を強化しよう!

二〇一四年八月

光復節六十九周年セウォル号特別法を制定しろ!自主・民主・統一運動を前進させよう!在日韓国人集会 参加者一同


【詩】黄色いリボンの花で

  金知栄

楽しい修学旅行に胸ふくらませていた

愛しい子供たちよ

あなたたちが乗った旅客船が

深淵の海に沈んでいく光景を

目の当たりにしながら

地団太を踏むしかなかった

わたしたちの無力さが あまりにも恨めしくて

どうか 生きて帰ってきてほしいと奇跡を願って

あなたたちの姿が痕跡もなく消えた がらんとした海辺に

息吹のとどくいたるところへ

黄色いリボンの花を撒く

眩しい限りの朗らかな あなたたちの声が

あまりにも聞きたくて

守ってあげられなくて 申し訳なくて

忘れまいと誓い

傷ついた魂を慰める

怒り狂う海 血の涙を流して慟哭する波をかきわけ

あなたたちの薄紅色おびた顔が 生気を失い

冷え切った体で帰ってきた その日

2014年4月の絶望を

黄色いリボンの花びらに

いつまでも消えない記憶として刻むことでしょう

政権の安危と持てる者に気をとられ

国民が悲劇にみまわれても

責任転嫁に余念のない

そんな国を温存させた後悔で 身悶えながら流す

悔恨の涙を拭い

これからの社会のために

共にキャンドルを灯そう


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