在日韓国民主統一連合

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最新号 第1227号(12.08.01付)を掲載しました

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民族時報のご案内

韓国大統領選挙、在外選挙人登録がスタート(12.08.01)

10月20日まで

 十二月十九日に実施される第十八代大統領選挙のための在外同胞選挙人登録申請が七月二十二日からスタートした。申請期間は十月二十日までの九十一 日間。大統領選挙に在外同胞が投票権を行使できるのは今回が初めて。ウリ選挙在日参与センター(ウリ参与センター)は期間中、四月の総選挙と同様、在日同 胞に積極的に選挙人登録するよう宣伝・広報運動を展開している。

 登録申請は、大使館や領事館などの在外公館で受け付けている。公館に直接出向き、申請手続きを行う(郵便申請は不可)。

申請対象者は、十九歳以上の韓国籍でパスポートを所持する永住権者。申請に必要なものは、登録申請書(公館で受け取る。中央選挙管理委員会のホームペー ジからもダウンロードできる)、旅券の原本とコピー、外国人登録証明書または特別永住者証明書、在留カードの原本と表裏のコピーだ。

在外投票期間は、十二月五日から十日までの六日間。投票場所は在外公館。登録申請した在外同胞は、どの投票所でも投票できる。総選挙では、在外同胞選挙 人登録者数は十二万三千五百七十一人にとどまった。このうち五万六千四百五十六人が投票、投票率は二・五%と低迷したことから、投票率の上昇が求められて いる。

登録申請に関連して、ウリ参与センターは、「韓国大統領選挙の選挙人に登録しましょう」との広報ビラを作り、各地の同胞宅を一軒一軒訪問し、申請方法などを丁寧に説明するなどして、登録申請を幅広く呼びかけている。

詳しくは、ウリ選挙在日参与センターのホームページhttp://www.urisenkyo.com|メールアドレスurisenkyo@urisenkyo.com、または中央選挙管理委員会のホームページhttp://ok.nec.go.krまで。

またウリ参与センターでは「すぐわかる!大統領選挙ニュース」(毎月十日、二十五日発信)をメール配信し、大統領選挙に向けた各党の動きなどの情報を無料で提供している。申し込みはAurisenkyo@urisenkyo.comまで。

一方、韓統連は今回の大統領選挙で李明博・朴槿恵セヌリ党政権の再執権を阻止し、政権交代を実現するため、宣伝ビラ「李明博・朴槿恵にNO!を」やリー フレット「平和と統一を実現する大統領を選ぼう」などの宣伝物を作成、各本部を通して地域同胞や日本の連帯勢力に大々的に配布し、支持・声援を呼びかけて いる。

 

 

 


【主張】自主化運動が進歩の神髄(12.08.01)

 最近、進歩を自認する勢力のうちの一部で、とんでもない主張を表明する人々 が現れた。彼らは駐韓米軍や韓米同盟の問題点について今後はとくにイシュー化しないという。また祖国統一問題も重要視しないようだ。一方では、北朝鮮の核 問題や人権問題に対して今後は批判を行うという。彼らは、このような路線転換が「進歩の刷新」につながるとまで言い放った。

朝鮮半島問題の根源は、米国による朝鮮民族に対する自主権侵害にある。したがって問題の根本解決は自主権を確立すると同時に、二つに引き裂かれた国を統 一することである。駐韓米軍を撤退させ韓米同盟を解消する、すなわち自主権確立はどの課題よりも重要な課題だ。北朝鮮の核兵器開発は米国の核戦争どう喝に 対応したものであるから、朝米間あるいは六者協議で対話と協商によって解決する以外にない。また人権問題は体制選択にかかわる問題でもある。核問題にして も人権問題にしても、現段階では北朝鮮だけを一方的に批判しても問題解決にまったくつながらない。

いまだに韓国に自主権が確立されていないという事実は、現代史に深く刻まれている。国民の信望がなかった李承晩が大統領に長く居座ることができたのは米 国の後押しがあったからであり、米国の了解と支援があってこそ、六一年の朴正煕の五・一六軍事クーデターも、七九年の全斗煥の粛軍クーデターも可能であっ た。そしてついに八○年五月、米国の承認のもとで光州市民が虐殺された。これを目撃したわれわれが掲げたのは英霊の血で染めた反米自主化の旗だった。しか し、その後のわれわれのし烈な闘争にもかかわらず、今も米国は駐韓米軍を内政干渉の支柱にしながら、韓国に政治、経済、軍事、文化など多角的に浸透を強め て、国家権力に対しても強大な影響力を保持している。ひと言で米国の影響力を度外視して韓国の現代史と政治は語れない。

光州抗争の教訓のなかから再出発した韓国進歩勢力の生命線は反米自主化運動だ。したがって自主化運動を軽視する人々は、自ら進歩であることを放棄したこ とと同じだ。韓統連の裵東湖元議長は「愛国論」で、外勢依存の卑屈さと事大主義的な屈従精神は民族の将来をあやうくするということを警告しながら、次のよ うに記した。「自民族を否定する麻痺(まひ)した考え方は、他に追従することの恥ずかしさを知らず、隷属と分裂の苦痛に対する感覚の喪失で特徴づけられ る。その結果、民族の運命が外勢の手にゆだねられ、民族史の厳しい危機に直面しても、その危機の意味を理解できず、外勢に無条件に屈従することによって祖 国と民族を犠牲にする売国と民族裏切りの道に陥るのである」。

年末の大統領選挙についても、わが民族が米国の干渉をいかに排撃するかという自主の問題が底流にある。進歩勢力は自主を共通の基準にして、至急に隊列を再整備しなければならないだろう。


韓統連・会員団体関連(12.08.01)

韓統連、全国活動者会議を開く

大統領選勝利へ「積極的な宣伝活動を」

 在日韓国民主統一連合(韓統連・孫亨根議長)は七月十五日、大阪市内で「李明博・朴槿恵セヌリ党政権審判!大統領選挙勝利!二〇一二年全国活動者会議」を開き、同会員や韓青、民主女性会、学生協のメンバーが参加した。

活動者会議では、郭元基副議長があいさつし、「李明博政権は民主も平和も統一も実現できない、反民主・反統一・反民族政権」だと厳しく批判し、「私たちの力で政権交代を実現しなければならない」と訴えた。

孫議長は「現情勢とわれわれの課題」について発言し、李政権下での相次ぐ不正・腐敗事件と公安弾圧、米国への従属姿勢と対北対決政策、韓日軍事協定の動 きなどを明らかにしながら、反民主的で反民族的な姿勢を批判した。また保守体質と人脈をそのまま受け継ぐセヌリ党の朴槿恵前非常対策委員長の本質を明らか にした。孫議長は、保守政権の再執権を許せば一層緊張激化と戦争の危機が高まるとし、平和と統一を実現する大統領を当選させなければならないと強調した。

続いて宋世一副議長が「大統領選挙勝利に向けた宣伝・広報活動方針」について解説した。

参加者との活発な質疑応答を経た後、韓統連、韓青、学生協の代表らが活動方針の実践と大統領選挙勝利に向けた決意を表明した。最後に孫議長が全体のまとめをした後、姜春根副議長が閉会あいさつした。

この後、団結の集いを開き、各団体、地方間の親ぼくを深め、団結を固めた。

活動者会議に先立って、韓統連、韓青のメンバーは生野地域で宣伝活動を行い、南北関係を悪化させて軍事緊張を高め、公安弾圧と権力型の不正・腐敗事件を繰り返す李明博・朴槿恵セヌリ党政権を批判するビラ約千五百枚を同胞宅に配布した。

 

 

 


統一マダン東京、統一への熱い思い発信

朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会へ

  「朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会へ」をスローガンに第十九回統一マダン東京が七月二十二日、都内荒川区の旧真土小学校で開か れた。地域の同胞や日本の市民ら約七百人が集まり、平和や統一への思いを共有した。主催は韓統連東京本部と韓青東京本部、在日韓国民主女性会、部落解放同 盟東京都連合会、全水道東京水道労組などで構成する同実行委員会。荒川区、荒川区国際交流協会、(財)荒川区地域振興公社、六・一五共同宣言実践日本地域 委員会が後援した。

韓青東京本部のメンバーが民族楽器を演奏しながら入場し、オープニングを飾った。

実行委を代表して韓統連東京本部の梁炳龍代表委員が「統一マダンは、南北統一と東アジアの平和、差別のない社会実現に希望のあかりをともし続けてきた。ご協力いただいた方々に感謝する」とあいさつした後、「国民の生活が第一」の木村剛司衆院議員が来賓あいさつした。

舞台では、東京朝鮮第一初中級学校の生徒らの民族舞踊が披露されたほか、日本国際テコンドー協会荒川道場のテコンドーの演武、韓国YMCAのカヤグム教室の演奏、「ノレの会」の韓国民衆歌謡などのプログラムが続いた。

続いて、民主女性会と日本の女性が「南北・在日同胞女性と日本人女性の平和のためのアピール」を発表し、平和なアジアの実現と朝鮮半島の統一を訴えた。

また、平和憲法を守る荒川の会の森本孝子共同代表が発言し、朝鮮学校の無償化を訴えた。韓統連東京本部と韓青東京本部もアピール、今年の大統領選挙に向けた在外選挙人登録を呼びかけた。

メインゲストとして在日同胞歌手の李政美さんのライブがあり、韓国民謡などを披露した。フィナーレでは、韓青東京本部のメンバーも民族楽器を持ってジョイントし、会場は感動と熱気に包まれた。

平和憲法を守る荒川の会の森谷新共同代表が閉会あいさつし、統一マダンを締めくくった。

 

 

 


7・4共同声明40周年、都内で記念の集い開く

鄭己烈教授が講演

 六・一五共同宣言実践日本地域委員会(郭東儀議長)が主催する「民族の自主と団結、平和統一のための連続フォーラム」の一環として、七・四共同声明発表四十周年記念の集いが七月六日、都内で開かれた。

集いでは、七・四共同声明発表当時、統一熱気に包まれた在日同胞社会や朝鮮半島の様子を映した記録映画が上映された後、六・一五北側委員会や六・一五海外各地域委員会から寄せられた連帯辞が紹介された。

六・一五日本地域委員会の孫亨根副議長(韓統連議長)は主催者あいさつで、当時の感動を振り返りながら「あの時に同胞青年らと交わした固い約束を決して 忘れるわけにはいかない。七・四共同声明支持集会はわたしの民族運動の原点だ」と語った。そのうえで、「十二月の大統領選挙は平和か戦争か、分断か統一か という分岐点に立つ重大な選挙だ。団結した力で朴槿恵の当選を全力で阻止しよう」と訴えた。

次に、中国・清華大の鄭己烈客員教授が講演し、「七・四共同声明の祖国統一三大原則は不変の真理であり、それが六・一五共同宣言と一〇・四宣言につな がった」と指摘し、「韓国で吹き荒れているマッカーシー旋風は反帝自主勢力を解体するために、米国と親米代理人の李明博・朴槿恵セヌリ党政権の最後のあが きだ」と強調した。最後に、六・一五日本地域委員会の特別声明が発表、採択された。

次回フォーラムは八月七日、都内で米ジョージア大の朴漢植教授を招き、八・一五解放六十七周年記念講演会を開く。

 

 

 


学生協、関東の集いで同胞学生らが親ぼく

在日韓国人学生協議会(学生協 趙暎和会長)は七月八日、都内で学生協関東の集いを開き、関東地域の在日同胞学生らが参加した。集いは、関東地域の同胞学生に学生協を理解してもらい、ともに民族的に生きるきっかけにしようと企画された。

趙暎和会長は、学生らに自分がこれまで在日韓国人として感じてきたことや、学生協に参加して考えたこと、初めて韓国を訪問したときの感動などについて語 り、「学生協は民族と出会って自身を解放する場所。今日の出会いを大切にし、学生時代の貴重な時期を大切にしながら、民族や祖国に向き合ってほしい」と訴 えた。

学生協元会長の朴明哲韓青中央本部副委員長が、学生協の歴史や具体的な活動を写真画像を使ってわかりやすく解説した。

最後に、関東地域で様々な行事や学習会などを企画し、積極的に参加していくことを確認した。

集いの後、参加者らは懇親会を通して交流と親ぼくを深めた。


三重で上映・講演会、韓統連も参加

映画「天安艦沈没」上映講演会が七月二十二日、四日市市内で開かれた。主催は、韓統連三重本部も参加する「天安艦沈没」上映委員会。

康宗憲韓国問題研究所所長が「朝鮮半島の戦争と平和、そして日本」をテーマに講演した。康所長は、他国からも親米・親日的と評価される李明博政権の対北 敵視政策によって南北関係が破たんした状況下で天安艦沈没事件が起こり、真相究明にはほど遠くさまざまな疑惑があることを指摘した。

また、米国の韓米日軍事同盟化戦略と、日本の平和主義の形骸化と軍備拡大について述べ、朝鮮半島の平和体制構築のために朝米、朝日の国交正常化と、六・一五共同宣言、一〇・四宣言の履行が必要だと強調した。

続いて、天安艦事件の真相を追及したドキュメンタリー映画「天安艦沈没」が上映された。


韓統連生野が地域学習会

韓統連大阪本部生野支部(金昌秀代表委員)は七月二十二日、同支部で「今、朝鮮半島の平和を考える」をテーマに地域学習会を開いた。

金昌範社会部長が講演し、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について「韓米日の軍事同盟強化が進められている」「その背景には、国防費の削減にせまられる米国がこの地域での覇権を維持する目的がある」と主張した。

また、反対運動が高まる済州島の韓国海軍基地建設について「中国を意識したもので、米国の要請による軍事拠点の役割を持っている」「軍事緊張を高める基地建設は中止しなければならない」と語った。

最後に、十二月の韓国大統領選挙に向けて「朝鮮半島の軍事緊張を終息させ、南北の和解、平和を実現させる大統領を選出しよう」と訴えた。


【資料】南北在日女性と日本女性の平和アピール

七月二十二日に都内荒川区で開かれた統一マダン東京で発表された「南北在日同胞女性と日本女性の平和のためのアピール」を紹介する。

第十九回統一マダン東京に参加された皆さん。

私たちは、昨年に引き続き、統一マダンのこの日に、南北・在日同胞女性と日本人女性が一つになり、平和のためのアピールを行います。

一、二〇一二年五月五日、ソウルに「戦争と女性の人権博物館」がオープンした。

太平洋戦争で日本軍「慰安婦」にされたハルモニたちの、二度と被害者を生み出さないでという思いの詰まった人権博物館。

戦争の悲惨な歴史が刻まれた人権博物館。

平和を願う韓国と日本の市民が連帯して作り上げた人権博物館。

けれど、日本政府はこの博物館の建設に抗議し、「慰安婦」問題の象徴である、少女のブロンズ像を撤去せよと要求した。

それどころか、戦争の準備のための軍備を強化し、西海では韓米合同軍事演習に日本も参加し、共和国を敵とする全面戦争の緊張が高まっている。

また日韓軍事協定を締結しようと画策している。

日本国内では、歴史改ざんを行い、ナショナリズムをあおる石原、橋下、河村ら超保守知事連合が支持を集めている。

そして、沖縄では墜落事故を繰り返す軍用機オスプレイの配備、米軍の辺野古新基地建設が進められている。

韓国政府は済州島の江汀村に反対住民を力で抑え、海軍基地の建設を進めている。

戦争は絶対におこしてはならない。

人間の英知で阻止しなければならない。

二、ここに朝鮮高校の女生徒がつづった詩がある。

「私たちにあるもの」

私たちにあるものは

悲しくつらい過去である

私たちにないものは

楽しく明るい過去である

私たちにあるものは

ないはずの差別である

私たちにないものは

あるはずの権利である。

私たちにあるものは

明るくまぶしい未来である

私たちにないものは

暗く進めない未来である

日本の侵略戦争の結果、生み出された在日朝鮮人の子どもたちの悲痛な叫びだ。

日本政府はいまだに高校無償化の適用から、朝鮮学校を除外している。

さらに従来、地方自治体が行っていた朝鮮学校に対する教育補助金が停止された。

朝鮮半島の植民地支配の清算がなされず、在日朝鮮人への行政差別は変わっていない。

日本政府による民族差別を許さず、一日も早い民族教育の保障と無償化適用を求める。

私たちは、日本社会が差別のない社会になるよう努力を続ける。

三、昨年の三月十一日、東北大震災が起こってから一年と四か月が過ぎた。

震災被災者たちはいまだ復興の見通しがたたないままつらい日々を過ごしている。

そして、同時に起きた東電福島原発事故。

人種史上最悪といわれるレベル七の事故は、いまだ収束の見通しも立たないまま、

二十万もの人々が美しい故郷を追われ、吐き出された放射能によって大地・海・空は、取り返しがつかないほど汚染されてしまった。

安全神話と、真実を隠す報道によって、私たちは地震列島に五十四基もの原発を作らせてしまった責任を感じなければならない。

目に見えず、においもなく、触れることもできない放射能は、私たちの体内で遺伝子を切断し、直ちにではなく、やがて、生まれくる子どもたちにも大きな影響を及ぼすのだ。

さらに原発から生み出された廃棄物は十万年後にまで放射能を出し続けるのだ。

原発は、戦争を前提にした核武装に必要なプルトニウムを製造する。

平和利用であれ、軍事利用であれ、核と人間は共存できないことが示された。

私たちは、すべての生命や自然を破壊する核の廃棄を叫ぶ。

そして、すべての生命や自然を破壊する戦争に反対する。

四、平和なアジアは、朝鮮半島の統一から始まる。

二〇〇〇年の六・一五共同宣言、二〇〇七年の一〇・四宣言は、民族の和解と統一が目標になっている。

二〇〇八年、李明博政権の登場以来、対北強硬路線のために南北関係の軍事緊張は一気に高まり、戦争の危機が迫っている。

私たちは、朝鮮半島が対立から和解へ、分断から統一へと歩む道を選択する。

それが唯一の道であり、アジアの平和につながる道と確信する。

朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、核のない社会、差別のない社会に向かって、

私たち、南北・在日同胞女性と、日本人女性は一つになって全力を尽くすことを誓う。

皆さん、ともに頑張りましょう。

皆さん、ともに力を出しましょう。


【資料】7・4共同声明発表40周年記念の集い主催者あいさつ(12.08.01)

今も堅持すべき統一指針

 六・一五日本地域委員会の孫亨根副議長(韓統連議長)は七月六日、都内で開かれた七・四共同声明発表四十周年記念の集いで主催者あいさつした。紹介する。

本日、ご多忙のなか、また酷暑にもかかわらず、七・四共同声明四十周年集会に御参席してくださった皆様に、心から感謝と敬意を表します。

あわせて、今日の集会の講演のために、遠く中国から駆けつけられた鄭己烈同志に限りない感謝の念を送ります。

四十年前の七月四日、およびその夏にあった非常に感動的な出来事について、わたしはいまだにはっきりと記憶しています。

祖国の南と北から同時に自主、平和、民族大団結という三大原則をうたった南北共同声明が発表されると、在日同胞の祖国統一に対する期待はかつてなく高ま りました。同胞の統一熱望を頂点まで沸騰させたのは、まぎれもなく韓青と朝青が東京と大阪をはじめ主要都市で共同開催した共同声明支持集会でした。共同集 会に参加した当時二十一歳のわたしは、多くの同胞青年とともに「在日同胞の団結した力で統一を早めよう」というスローガンを力いっぱい叫びながら、朝鮮人 であることの誇りと、統一に対するかぎりない希望で胸がいっぱいになったことを鮮明に覚えています。青春の情熱のすべてを投入して合同集会を主導した、当 時の青年活動家の年齢もすでに六十歳を超えました。しかし四十年という長い歳月が流れたとはいえ、わたしはあの時に同胞青年たちの間で交わした感動と固い 約束を決して忘れるわけにはいきません。共同集会はわたしの民族運動における永遠の原点です。

七・四共同声明は南北当局間で初めて合意した統一を実現するうえでの大原則であり、四十年を経過した今も私たちが堅持しなければならない指針でありま す。共同声明を実現しようとする運動は、その後も汎民族大会などに受け継がれ、ついには十二年前の南北両首脳による六・一五共同宣言へと結実したといえま す。六・一五共同宣言の合意に基づいて南北間の多面的な和解、協力関係は深化し、南北・海外の同胞は互いに手と手を取り合って自主統一の道にまい進するこ とになりました。この道に立ちふさがったのがだれでもない、五年前に登場した李明博政権であります。この政権は七・四共同声明の精神とはまったく正反対に 立つ政権であることはあまりにも明白です。

いま南北関係は固く凍(い)てつき、朝鮮半島の空は真っ黒な戦雲におおわれています。残る任期が半年間しかない李政権は盗みごとを働くかのように、天文 学的な代金を支払って米国から最新鋭の戦闘爆撃機やミサイルなどの兵器を大量購入しています。六月下旬には自衛隊が初めて参加するなか、朝鮮半島南方沖で の韓米日合同軍事演習が実施され、つづいて軍事境界線の近くで韓米両軍がいわゆる「統合火力戦闘訓練」という軍事演習を行いました。共和国の国旗を標的に していることからも分かるとおり、すべての戦闘訓練は北に対する露骨な侵略戦争演習です。また軍事演習は毎回行われるたびに、史上最大規模を記録していま す。それだけではありません。李政権は日本との韓日軍事協定締結を秘密裏に推進し、日本の再侵略を受け入れようとしています。米国の要求に従って、李政権 は韓日間の軍事的結託を強めて韓米日の三角軍事同盟を完成させようとしているのです。私たちが驚がく、激怒するこのような特大型の売国行為は、まさに骨の 髄まで親米・親日の李明博だからこそなせる業です。

同胞のみなさん。

李承晩よりも米国に従属し、朴正煕よりも日本に従属し、同族対決と戦争挑発に突き進む李明博をこのまま放置するわけにはいきません。

同胞のみなさん。

彼の任期が残り少ないことは関係ありません。希代の売国奴、現代版五賊の李明博の即時退陣を要求しましょう。

国を丸ごと売り飛ばすような売国行為と、さらに底なしの不正・腐敗によって退任後に投獄されることが予想される李大統領は、自らの悲惨な末路を逃れるた めにもセヌリ党保守政権の再執権を必死に画策しています。彼らが何よりも再執権の最大の障害とみなしているのは、四月の総選挙で野党連帯を推進することで セヌリ党を徹底的に窮地に追い詰めた愛国進歩勢力です。愛国進歩勢力をそのままにしては保守政権の再執権が危ういとみた李政権と保守言論は統合進歩党と愛 国勢力に対して、見境なく「従北勢力」のレッテルをはりながら弾圧しています。このような悪らつな弾圧によって進歩党は厳しい危機に直面しており、多くの 統一愛国人士が投獄されています。危機を克服するためには、愛国進歩勢力が団結を回復しなければなりません。あわせて韓国版「マッカーシズム」とも呼ぶべ きファショ弾圧の実情を、私たちが国際社会に広く暴露することが重要です。また米国は、南の地に今度の大統領選挙を通じて六・一五共同宣言を支持・履行す る政権が登場することを非常に恐れています。私たちは米国の内政干渉に対し、さらに強い警戒心を持たなければなりません。

朴槿恵が率いる保守セヌリ党は、総選挙では李大統領との違いを強調することで辛うじて敗北を免れました。この結果、朴槿恵がセヌリ党を完全に掌握すると ともに有力な大統領候補として浮上しています。しかし父の朴正煕の軍事クーデターを「救国革命」と称賛するところをみると、朴槿恵の本質は骨の髄から保守 に違いありません。実際、彼女は韓米FTA締結を主導し、韓日軍事協定も肯定しており、またマッカーシー旋風の一翼を担っています。今回、国会議長になっ た朴槿恵派の姜昌熙議員は、かつて全斗煥、盧泰愚が作った秘密軍人組織「ハナ会」のメンバーでした。これらに象徴されるように朴槿恵セヌリ党は、まさに朴 正煕維新、全斗煥・盧泰愚新軍部、李明博保守政権の後継勢力です。

同胞のみなさん。

これ以上、保守政権を継続させてはなりません。

朴槿恵の当選を全力で阻止しましょう。

朝鮮戦争以来、朝鮮半島では大きな戦争は起こりませんでした。北の強力な防衛力があって戦争を抑止したのです。戦争がない状況で、とりわけ南での急速な 経済成長が可能でした。しかし、六・一五共同宣言を否定し、北を敵視する保守政権の延長を許すことになれば、本当に戦争が起こるかもしれません。もし第二 次朝鮮戦争が起これば、それは核戦争になり、長年、汗水流して築いてきた経済建設が取り返しのつかない打撃を受けるどころか、朝鮮半島全体が廃虚となって しまうでしょう。戦争は絶対に防がなければなりません。

大統領選挙で平和と統一を目指す大統領が当選すれば、六・一五共同宣言がまた復活するとともに戦争をくい止めることができ、巨大ダムにためられた水が勢いよく放流されるように平和と統一の流れが加速することでしょう。

同胞のみなさん。

十二月の大統領選挙は平和か戦争か、分断か統一かという分岐点に立つ重大な選挙です。

この問題は民族全体にかかわる問題です。

七・四共同声明の三大原則の一つに民族大団結があります。保守セヌリ党政権の売国行為と米日の干渉を退けるためには南北・海外の力がそれぞれバラバラで は限界があります。共同声明にあるように自主と平和の旗のもとに、今こそ南北・海外は大同団結しなければなりません。すべての力を合わせなければなりませ ん。

わたしは七・四共同声明発表に感動した青春の時と同じような新鮮な熱い気持ちをもって、同胞のみなさんに力強く訴えます。勝利に向かって、この夏そして秋と連続して、ともに闘争しましょう。

そして希望に満ちた二〇一三年を迎えましょう。

韓統連が闘いの先頭に立つことを誓いながら、あいさつとします。


【論説】大統領選挙に向けた各党の動き(12.08.01)

各党の予備候補者出そろう

大統領選挙まで五か月を残し、与野党は大統領選挙体制に入った。予備候補登録がほぼ確定し、各党は大統領候補選出のための党内選挙に突入した。大統領候 補が決定されれば十一月二十五、二十六日の候補登録を経て、二十七日から選挙運動が始まり、十二月十九日に第十八代大統領を選出する選挙が実施される。

民主党は九月二十三日に大統領候補を確定し、その後に野党一本化候補を選出することになると予想される。セヌリ党は八月二十日の全党大会で候補を確定する。これにより、民主進歩陣営の野党一本化候補と保守陣営のセヌリ党候補が一対一の構図で対決するものと見られる。

民主統合党、完全国民選挙方式で候補選出

民主統合党は文在寅常任顧問、金斗官前慶尚南道知事、孫鶴圭、丁世均常任顧問、朴晙瑩全羅南道知事、金正吉元行政自治部長官、金栄煥、趙慶泰議員の八人 が候補に名乗りをあげた。党内選挙は、テレビ討論と地域巡回合同演説会を開いた後、党員と国民を対象にした世論調査を実施し、五人の予備候補を選出する。 その後、本選挙を実施して大統領候補を確定する。

党内選挙は投票参加を希望する十九歳以上の国民ならだれでも投票権を行使できる完全国民選挙方式で行われる。全国巡回選挙を行った後、決選投票が行われ る。決選投票はモバイル投票、インターネット投票、市・郡・区投票所の結果と現場投票の結果を合算する方式だ。したがって民主党候補は予備選挙─本選挙─ 決選投票を経なければならず、さらにもう一度、野党一本化選挙をこなしてやっと大統領候補が確定する。

セヌリ党の大統領選挙候補は任太熙元大統領室長、安相洙元仁川市長、金文洙京畿道知事、朴槿恵、李在五、金台鎬議員、鄭夢準元代表の七人だ。セヌリ党は 合同演説会、政策トーク、テレビ討論会などを通して政策公約を巡って争い、八月十九日に全国市・郡・区別代議員、党員と一般国民などの選挙人団で構成され た国民参加選挙人団投票を通じて五人を選出、最終候補を確定する。

完全国民選挙制を主張してきた鄭夢準元代表と李在五議員は選挙不参加を宣言した。鄭元代表はセヌリ党を政党独裁、朴槿恵「私党化」と批判している。民主統合党の民主的手順を踏んだ選挙戦と違い、セヌリ党内候補らの不満は大きい。

統合進歩党は、総選挙比例候補選出と関連した「趙俊虎報告書」真相究明と、李石基・金在妍議員除名問題などをめぐって、内紛が収拾できない状況で、大統 領候補を出せずにいる。これと関連して在野元老は「二人の議員に対する除名推進は、保守冷戦勢力の『従北』攻勢の前に、同志をいけにえにする最悪の分裂行 為」と批判、野党連帯回復にすべての力を集中させることを求めている。姜基甲代表は九月までに党内大統領候補選出手続きを終え、野党一本化に臨むと明らか にしている。

主要候補の南北政策と平和公約

最近、安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長は著書「安哲秀の考え」で、「挑戦は大変なだけで怖いことではない」と語り、事実上の大統領選挙出馬の意思を 明らかにした。彼は対北政策に関連して、「統一を事件としてみる観点から、過程としてみる観点への変化が必要だ」とし、南北対話と経済協力を通して格差を 是正していけば、朝鮮半島の統一費用を減らすことができると主張している。最近、著書発刊とともに人気が高まっている彼が公式出馬をするなら、民主進歩陣 営の野党候補一本化の予備選が行われると思われる。

リアルメーターの七月第三週の世論調査では、二者対決の構図で朴槿恵四七・七%、安哲秀四四・八%となった。多者候補の構図では、朴槿恵三七・八%、安 哲秀一八・八%、文在寅一七・二%、孫鶴圭四・六%、金斗官三・四%、金文洙二・九%だ。野党一本化がなるなら、勝利のかぎを握ることができる数値だ。

対北政策と平和問題に関連し、文在寅候補は休戦線とNLL(北方限界線)一帯を平和経済地帯にすると公約、六・一五共同宣言と一〇・四宣言履行、開城工 団拡張、金剛山観光再開と国際観光特区の建設、南北軍事対決地帯を共同利益を創出する経済地帯に転換させ、北朝鮮の核問題を平和的に解決し、朝鮮半島の平 和体制を構築するという公約を掲げた。

孫鶴圭候補は、六・一五、一〇・四精神に立脚して南北経済共同体を実現し、停戦協定を平和協定に転換し、任期内に南北連合を完成させて朝鮮半島に平和体制を構築して事実上の統一をなし遂げると公約した。

金斗官候補は、「新平和宣言」を発表、執権すれば毎年、南北首脳会談を開き、平和政策として南北基本協定の締結と民間交流の活性化、離散家族相互訪問の実現などを約束した。また南北経済共同体の基盤のために停戦協定の平和協定への転換を強調している。

朴槿恵候補は、五・一六クーデターと関連して「父としては不可避的に最善の選択をした」「正しい判断を下した」と朴正熙の軍事クーデターを肯定し、依然として維新の亡霊から脱し切れていない限界を見せた。

(河民宇記者)


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