在日韓国民主統一連合

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更 新 日:2012年2月10日(金)

最新号 第1218号(12.02.01付)を掲載しました

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総選挙勝利へ、野党協力の動き活発化(12.02.01)

 政治協商会議を提案

 四月の総選挙、十二月の大統領選挙を前に、統合進歩党や民主統合党がハンナラ党を審判する選挙協力の動きを活発化させており、国民の関心が集まっている。

民主党と市民統合党などで結成された民主統合党は一月十五日、京畿道高陽市で同党代表・最高委員選出大会を開き、党代表に韓明淑元首相を選出し、最高委員に文盛槿、朴映宣、朴智元、李イニョン、金富謙氏をそれぞれ選出した。

韓新代表は就任あいさつで、「民主統合党と公選(代表・最高委員選挙)に参加した八十万市民の名で、国民を無視する李明博政権を審判する勝利の大長征を 始める」と語り、「二〇一二年は旧時代と新時代を分ける歴史の分岐点で、李明博政権とハンナラ党を過去に埋め、大韓民国の新しい未来を創造する」と強調し た。また韓新代表は「総選挙勝利のために必要なことは『公選革命』と『勝利できる構図』だ」とし、「『勝利できる構図』を作るために、統合進歩党とすべて のことに胸襟を開いて対話する」と明らかにした。

翌十六日には、民主統合党は最高委員会初会合を開き、韓米自由貿易協定(FTA)廃棄、検察改革、財閥改革など進歩改革政策を進めていくことを明らかにした。

これに対し、統合進歩党の李正姫共同代表らは同日、第十九代国会で推進する共同立法課題と共同政策公約、四月総選挙の地域区統一候補を選定するために政治協商会議を開くよう、民主統合党に提案した。

李共同代表らは、両党代表の責任のもとに政治協商会議を構成し、韓米FTAと労働関係法改正、福祉拡大、高額所得者への増税など共同立法課題と共同政策公約からまず合意し、選挙連帯の実現を提案した。

また野党連帯に関して、「最小限の信頼基盤は韓米FTA発効の阻止、教師・公務員の政治的自由の保障、外換銀行売却の阻止などに対する一貫した共同対応」だと指摘し、「至急に主要懸案に対して共助と連帯が実現することを希望する」と訴えた。

そのうえで、李共同代表らは「四月の総選挙で安定的な院内交渉団体を構成する」との抱負を示し、「十九代国会は統合進歩党の主導で李政権の蛮行を断罪し、進歩的政策を実現する決定的な転機になるだろう」と強調した。

このように、民主統合党と統合進歩党の両党の政策的な方向性が「ハンナラ党審判・総選挙勝利」の一点に定まったことから、今後、総選挙政局に向けて反ハンナラ党戦線は一層強化・拡大するものと期待される。

 

 


【主張】 幻想を持ってはならない (12.02.01)

  対北強硬政策や韓米FTAの強行採決など失政を重ねたあげく、権力型の不正 腐敗事件が次々と明らかにされるなかで、李明博・ハンナラ党政権は重大な危機に陥っている。追い込まれたハンナラ党は昨年末に朴槿恵氏が非常対策委員長に 就任し、立て直しに必死のようだ。われわれは朴槿恵氏とハンナラ党の本質を認識しておかなければならない。

李明博・ハンナラ党はなぜ失敗したのか。最も大きな原因は、彼らが朝鮮半島の平和、自主、統一に向かう流れに逆行し、当初から対米従属を深化させて対北 対決路線を選択したからだ。米国は強大な軍事力をもって国際社会で優位を辛うじて維持しているが、今後はさらに衰退する運命にある。多極化しつつある国際 社会で韓国の正しい選択は、米国に従属、依存する政策を是正して自主的な全方位外交に転換することだった。とりわけ同族である北朝鮮に対し、六・一五共同 宣言と一〇・四宣言を誠実に履行して共存共栄の歩みをいっそう加速させることが緊要だった。李政権が道を誤り破たんしたのだが、朴槿恵・ハンナラ党はどう なのか。

朴槿恵・ハンナラ党は相当数の新人候補者を立てて四月の総選挙に臨むという。しかし、政党にとって最も重要なのは路線と政策である。いくら目先を変えて みたところでハンナラ党の保守性、すなわち対米従属と対北強硬政策に根本的転換がないかぎり、大きな意味はない。出自から今日まで数十年間、保守の道を歩 んできたハンナラ党の体質を変えることは不可能であり、メッキをさしたところで早晩はがれるだろう。

朴槿恵氏個人はどうか。彼女は父親の朴正煕が引き起こした六一年の五・一六軍事クーデタに対し、「救国革命」と評価した。四月革命の直後、民主主義と統 一を求める国民の声はかつてなく高まった。それを軍靴で踏みにじった五・一六軍事クーデタを肯定する朴槿恵氏の政治的原点はやはり保守本流と言わざるをえ ない。ハンナラ党代表職にあった彼女は、二○○五年に盧武鉉政権が推進した国家保安法廃止に頑強に反対した。南北の和解を妨害する国家保安法の存続に固執 する政治家はまさに骨の髄まで保守である。この四年間、朴槿恵氏は李明博政権の対北強硬政策を全面的に支え、韓米FTAの強行採決にも加担した。彼女は現 在のハンナラ党を主導してきた政治家であり、その思想傾向は保守ハンナラ党そのものだと言っても過言ではない。朴槿恵氏と李明博氏とは本質的には同じとい うことだ。

李政権の出発当時、いくら保守政権でも歴史の流れには強く抵抗しないだろうという楽観論もあったが、その淡い期待は裏切られた。朴槿恵・ハンナラ党にけっして幻想を持ってはならない。


韓統連・会員団体関連(12.02.01)

 新年会で共に祝う
韓青・学生協、各地で成人祝賀会開く

在日韓国民主統一連合(韓統連)、在日韓国青年同盟(韓青)、在日韓国人学生協議会(学生協)は、各地で成人祝賀会と新年会を開いた。

韓青関東地協は一月八日、都内で「在日同胞成人祝賀会&新年会」を開いた。徐崇・韓青東京本部委員長は「成人を迎えた今日を契機に、さらに民族や祖国に ついてともに学び、ともに歩んでいこう」とあいさつした。成人式では楽しい出し物やゲームが行われ、成人者から抱負があった。

金承民・韓青神奈川県本部委員長は「二〇一二年は韓国で大統領選挙がある大切な年だ。進んで投票し、祖国の新たな扉を開いていこう」と締めくくった。

十五日には、韓統連関西地協と韓青近畿地協、学生協の主催で「わが民族同士!二〇一二成人祝賀会&新年会」が大阪市内で開かれた。

成人祝賀会では、崔孝行・韓統連兵庫本部代表委員があいさつ。成人者に韓青、学生協への参加を訴えながら、「今年一年、私たちは団結して二〇一二年政治 決戦に勝利しよう」と進歩的政権交代の実現への決意を表した。その後、伝統成年式が行われ、成人者に記念品が贈呈された。これを受けて、成人者一人一人が 抱負を語った。新年会では、参加者各自が今年の抱負を語りながら親ぼくと交流を深めた。

二十二日にも、韓統連東海協議会の主催で「二〇一二年成人式・新年会」が名古屋市内で開かれた。趙吉春・韓青愛知県本部委員長が成人者に祝辞を述べたあ と、新年会で趙基峰・韓統連愛知本部代表委員が新成人への祝辞とともに、「今年は総選挙、大統領選挙の年であり、必ず勝利するために組織を挙げて頑張って いこう」とあいさつした。この後、参加者らはゲームなどを行い、楽しいひとときを過ごした。


 運動の決意新たに
歴代議長の墓参り

  在日韓国民主統一連合(韓統連 孫亨根議長)、在日韓国青年同盟(韓青 文世賢委員長)、在日韓国民主女性会(民主女性会 金知栄会長)の中央本部役員ら は一月六日、韓国民主回復統一促進国民会議(韓民統、韓統連の前身)歴代議長の故金載華先生(八七年逝去)と故裵東湖先生(八九年逝去)の墓参りをした。 役員らは昨年の運動の成果を墓前に報告し、来年、進歩的政権交代の実現を報告できるよう決意を新たにした。

故金先生は一九四六年に民団の創立に参画し、五〇年から五九年までの八期にわたって中央団長を歴任した。六一年には朴正煕の軍事クーデターに反対し、民 団正常化有志懇談会(有懇)の結成に携わった。維新クーデター後、日本に亡命中の金大中氏らとともに韓民統を結成。金大中氏が拉致されて以後、八〇年まで 議長代行、八三年まで議長を務めた。

故裵先生は、五一年から金載華団長のもとで民団中央の民生局長や事務総長、副団長を歴任し、有懇結成に参画した。七七年には海外韓国人の民主運動組織の 民主民族統一韓国人連合(韓民連)の結成に尽力し、同中央執行委員長に就任、八三年に韓民統議長に就任した。著書に、国内でも出版された『愛国論』(八六 年、民族時報社刊)がある。

 

 

 

 

 

 


 統一マダン実行委
東北朝鮮学校に直接支援金伝達

 韓統連や部落解放同盟東京都連合会などでつくる統一マダン東京実行委員会の関係者は一月二十一日、宮城県仙台市の東北朝鮮初中級学校を訪問し、尹鐘哲校長に支援金を伝達した。今回の支援金は、昨年十月に開かれた第十八回統一マダン東京で集められたもの。

尹校長は「震災以降、実に二千人以上の方々が学校を訪問し、支援や励ましをしてくださった。卒業式、入学式が一週間遅れとなったが、そのおかげで、とく に大きな問題もなく学校生活を送れている」「南北・海外の同胞、そして日本の良心的な方々から支援をいただき、一人一人を訪ねてお礼を申し上げたいところ だが、今は何よりも学校を再建することが先決だ。そのことが、お礼の気持ちを伝える一番の方法だと思っている」と語り、感謝の意を表した。

同学校は昨年三月の東日本大震災で校舎が使用できなくなるほどのじん大な被害を受けた。現在、校舎はすでに解体され、寄宿舎を仮校舎として使用しながら、学校運営を行っている。

 

 

 

 

 

 

 民主女性会が都内で新年会

在日韓国民主女性会(金知栄会長)は一月二十一日、韓統連中央本部で定例学習会と新年会を開いた。

学習会は、四月の総選挙と十二月の大統領選挙が行われる今年が在日同胞も投票権を行使する重要な年であることから、金会長が二〇一二年の韓国情勢と展望について報告した。

金会長は、進歩的政権交代を掲げる統合進歩党と民主統合党の総選挙勝利のための選挙連帯の動きなどを中心に、総選挙の展望と各党の動向について解説した。これを受けて、参加者らは活発に意見交換した。

この後、和やかな雰囲気のなかで新年会が開かれ、各自が準備してきた料理を囲み、互いに抱負を語りながら今年を充実した年にしようと誓い合った。


 慎忠義監査委員長逝去

 自主・民主・統一運動に献身的に尽力された韓統連の慎忠義監査委員長が昨年十二月二十八日、肝不全で逝去した。享年六十九歳。葬儀は同三十一日、東京都新宿区の落合斎場で親族や韓統連、韓青、民主女性会の会員、友人ら多数が参列する中でしめやかに営まれた。

故慎監査委員長は一九四三年八月、東京都で出生。一九七〇年に韓青東京本部の初代委員長に就任後、七二年の七・四南北共同声明支持共同大会を先頭で推進 し、大会成功に尽力された。また故人は「ザ・ハンチョン」を自認するほど韓青に深い愛情を注ぎ、多くの後輩から慕われた。

故慎監査委員長は二〇〇三年に韓統連東京本部の顧問を歴任後、二〇〇七年に韓統連監査委員長に就任、韓統連運動の強化・発展のために物心両面で支援するなど、自主・民主・統一運動に一生をささげた。

 

 

 


【追悼辞】孫亨根・韓統連議長
慎忠義先輩を偲んで

慎忠義監査委員長に対するおさえようのない懐かしさで、ここではあえて先輩と呼びます。

慎先輩はそれまで仕事の事情で十分な活動ができなかったことを取り戻すように、十年ほど前から韓統連活動に熱中しました。二〇〇三年に海外民主人士の一 員として訪韓した時、先輩がわたしに「韓青運動の原点である四月革命の記念碑に行く予定がないのが残念だ」と語りましたが、翌年の韓統連訪韓団は最初に四 月革命記念碑を参拝しました。それは先輩の熱望によるものです。韓統連が「反国家団体」として攻撃されることについて、「北朝鮮と韓国、総連と民団、韓統 連はもともとすべて一つであり、一つに戻していくのが韓統連運動だから気にするな」と先輩は大真面目でした。韓青東京本部委員長として朝青との七・四共同 声明支持大会を先頭で推進した先輩は、きっと統一の真意を心で悟っていたのでしょう。

それにしても気が合い、よく酒を飲みました。先輩と会っては活動や情勢の話を夜遅くまで意見交換しましたが、聞き上手で行動が迅速な先輩は中央本部を守 るために私心なく献身的に行動してくれました。韓統連とわたしのために、ほんとうに大きな仕事をしました。荼毘(だび)に付す直前に「先輩、ありがとう」 と言葉をかけたのは、わたしの偽らざる思いです。人間はだれでも最後は土に戻り、すべてがなくなります。残すことができるのは生きた時に他者にそそいだ愛 だけです。先輩からもらった愛をもっと大きくして、今度はわたしが後輩にそそいでいきます。

心よりごめい福を祈ります。

二〇一二年初


 韓統連が声明を発表

大規模な韓米合同軍事演習「双龍訓練」が3月に実施されることに関して、韓統連は1月29日、声明を発表。「軍事力で北朝鮮を占領するという作戦計画に沿って実施される『双龍訓練』は、明らかに北朝鮮に対する侵略戦争を想定している」と指摘し、即時中止するよう求めた。


【声明】 侵略戦争を想定した「双龍訓練」を中止せよ(12.02.01)

 韓米両軍の海兵隊が3月に大規模な合同上陸演習「双龍訓練」を実施することに関連して、韓統連は一月二十九日、抗議声明を発表し、「侵略戦争を想定した韓米合同軍事演習『双龍演習』を中止」するよう求めた。全文を紹介する。

李明博政権と米国は合同上陸演習「双龍訓練」を三月に実施することに合意した。韓米合同軍は浦項周辺で上陸作戦をはじめ敵地への浸透訓練、実弾射撃の演 習などを実施する。それに先立って、二月下旬にも合同軍事演習「キーリゾルブ」を強行する。さらに米韓海兵隊は西海の島しょ部防衛を強化するため、今年上 半期中に合同演習も実施する予定だ。また七月には韓国が環太平洋軍事演習(リムパック)に初めて海兵隊を派遣することも決定した。一万人以上の韓米の海兵 隊員が参加するなど一九八九年のチームスピリット以来、二十三年ぶりの最大規模となる今回の「双龍訓練」は「作戦計画5027」に基づく軍事演習である。 軍事力で北朝鮮を占領するという作戦計画に沿って実施される「双龍訓練」は、明らかに北朝鮮に対する侵略戦争を想定している。軍事演習が実施されれば朝鮮 半島の軍事緊張が極限までに高まり、不測の事態で戦争も実際起こりえる。もし戦争が起これば核戦争になり、祖国と民族は全滅する。われわれは戦争につなが る「双龍訓練」など韓米合同軍事演習に断固反対する。

昨年一月に開催された米中首脳会談で、米中両国は朝鮮半島問題に対して関連する国家間の対話によって平和的に解決していこうとの合意を見たはずだ。しか し一年間にわたって朝鮮半島の平和実現のための積極的な政策を取らなかった米オバマ政権は、今回の大規模軍事演習を実施することで平和の流れをむしろ緊張 激化の方向に逆流させようとしている。米国の平和実現の意志に強い疑念を抱かざるをえない。また「双龍訓練」には沖縄に駐留する米海兵隊部隊が参加する。 自衛隊も後方支援という形で軍事演習に加わるだろう。われわれは、韓米日軍事同盟の強化に一歩づつ踏み出している日本の動きにも警戒を強めなければならな い。

李大統領は新年演説で「われわれの最も重要な目標は韓半島の平和と安定だ。われわれは機会の窓を開けている」と語ったが、その舌の根の乾かぬうちに今回 の合同軍事演習の実施を決定した。したがって平和、安定、対話に対する李大統領の発言をだれも信じないだろう。それでなくとも、今は指導者の急逝と後継体 制が出帆した北朝鮮は非常にデリケートな時期だ。周辺国がより慎重に対応しなければならない時期に、李大統領があえて北朝鮮が反発する大規模な軍事演習を 決行するというのだ。それは政権末期に至っても、李大統領が米国と結託して軍事的に北朝鮮を吸収統一しようという企みを捨てていないからだ。国内外の強い 反対の声に耳を傾けず、軍事演習を強行しようとするなら李政権は今後、南北対話を語る資格を全面的に失うだけでなく、退陣の声を一層大きく聞くことになる だろう。今後、われわれは「双龍訓練」や「キーリゾルブ」をはじめ韓米合同軍事演習の中止を要求する声を全力で高めていく。

二〇一二年一月二十九日

在日韓国民主統一連合


【論説】 沈没の危機に陥ったハンナラ党(12.02.01)

 非常対策委立ち上げるも混乱拡大

ハンナラ党が沈没の危機に陥っている。李明博政権の失政と大統領親族による不正疑惑、昨年十月のソウル市長選の敗北、選挙管理委員会に対するサイバーテ ロ事件の発覚などで、民意はハンナラ党に背を向けた。存亡の岐路に立ったハンナラ党は、洪準杓代表体制が退き、党憲と党規を変えて昨年十二月に朴槿恵委員 長を中心とした非常対策委員会(非対委)を構成した。全権を付与された朴委員長は、国民にハンナラ党の刷新と改革を約束した。しかし、非対委の発足から一 か月が経ったが、民生政策で「庶民チョンセ(不動産所有者に一定の金額を預けて不動産を一定期間借りる制度。月々の家賃を支払う必要はなく、不動産を返す ときは全額が返済される)資金の利息軽減と、カード手数料引き下げ推進の決定」を行ったが、期待以下という評価を受けており、ハンナラ党の変化はおろか、 むしろ党内の親李、親朴系の葛藤(かっとう)はより深化している。人的刷新案も四月総選挙の公認で現役議員の二五%を交代する案だが、前回の選挙と比べて 大きな差異はないという指摘だ。

 親李・親朴系の葛藤深化、李明博大統領脱党要求も

十二月十七日に開かれたハン ナラ党議員総会では、「国民はハンナラ党は終わったと考えている」とし、再創党を主張する発言が飛び出した。非対委の公認改 革案に対して「家族に刀を突きつけて追い出す公認虐殺」だと不満も噴出し、「朴正煕の残滓(し)を手放し、地域区に出馬するのではなく比例代表の一番最後 に出馬すべき」(親李系)という主張も飛び出した。

一方、金鍾寅非対委委員が、李大統領のハンナラ党離党を要求し、親李系と衝突した。李大統領はむしろ、総選挙の障害になると考えているようだ。親李系の 李在五議員は人の道に背く行為だとして、「大統領を離党させてこそ利得を得られると考える人たちが、(朴委員長を)まつりあげているのは明らか」だと反 発、朴委員長に矢を向けた。

進歩的政権交代を掲げた統合進歩党が出帆し、民主統合党の人気が上昇するなか、ハンナラ党内では政綱政策で保守表現を削除しなければならないという論争 も起こった。結局、集団離党事態に飛び火する憂慮が大きい保守論争は、非対委が中断させたが、総選挙を前に親李、親朴系の公認葛藤などハンナラ党内部の混 乱はいっそう大きくなると思われる。

 「現金封筒事件」暴露

BBK事件疑惑を抱えている李大統領に親族の不正腐 敗や汚職疑惑も相次いで浮上し、拘束・起訴や検察の捜査を受けている。内谷洞の家屋敷地の不正購入、 株価操作、会社資金横領、四大河川事業への投資名目の巨額授受、公認ロビー資金授受、詐欺疑惑、第一銀行ロビー疑惑、人事ロビー疑惑、ワイロ疑惑、仁川空 港売却関連疑惑、不動産贈与疑惑など数え上げられないほどに多い。 このような不正事件と疑惑に、大統領本人と夫人、息子、兄、おい、婿(むこ)、義理の兄弟、姻せきなど十人余りがかかわっている。道徳性などまったく見当 たらない政権だ。

「実兄の予算」論議と国務総理室の民間人査察で波紋を起こした李大統領の実兄の李相得議員も、検察の処分を待つ身となった。女性秘書の口座に出所があい まいな現金八億ウォンが入金された事実が明らかになり、側近の朴ペス補佐官は第一貯蓄銀行の請託とともにワイロを受けとった疑惑で昨年末に拘束された。

また、朴フィテ国会議長が二〇〇八年のハンナラ党全党大会で組織的に議員に現金封筒を配布した、というハンナラ党の高承徳議員の暴露で政権の核心幹部は ピリピリと緊張している。当時の青瓦台(大統領府)と権力の核心幹部が、自分らが推す朴フィテ候補を代表に当選させる過程で行われたものだからだ。「二〇 〇八年全党大会の際、青瓦台の李相得、親李系が朴フィテを全面支援」(京郷新聞一月十日付)。「朴フィテ代表当選作戦、親李の強引な方法が災いを呼ぶ」 (ハンギョレ新聞一月十日付)。当時の親李系内部でも、李相得議員が主導的に朴フィテ候補を推していたと言われ、事実上、李相得議員が朴候補を推戴(た い)して全党大会を水面下で操ったというのが、おおよその評価だ。検察の捜査状況によっては、現金封筒の出所捜査は青瓦台の権力核心部の政治資金捜査につ ながるだろうと見られている。

しかしながら、検察は故意に捜査を遅らせている。検察は使い走りに過ぎない現金封筒伝達者と配布を指示したという安氏の家宅だけを押収捜索し、捜査の主 要対象者である朴フィテ国会議長の側近である政策首席と政務首席、会計責任者の補佐官事務室に対する押収捜索は十日後に実施し、金孝在大統領府政務首席の 家宅は押収捜索の検討対象から除外するなど、不審な捜査進行を見せている。

一方、ハンナラ党の洪準杓、元喜龍議員は、朴槿恵サイドも二〇〇七年の大統領選挙候補予備選の際、「買収選挙」を行ったと暴露した。ハンナラ党の大統領 予備選当時、予備選候補だった朴氏の側近洪某氏が予備選キャンプの資金責任者の役割をし、事業家の崔某氏から数億ウォンの不正政治資金を集めた容疑だ。洪 氏は昨年十一月、政治資金法違反で懲役八月、執行猶予二年の宣告を受けた。ハンナラ党を刷新しなければならない朴委員長も刷新の対象になるだろう。

釜山の市民社会団体と元老らは記者会見を開き、朴委員長に正修財団の原状回復を要求し、釜山日報の持ち株全部を元の所有主の遺族に戻せと求めた。正修奨 学会は六一年の五・一六クーデター後、金智泰サムファゴム社長の釜日奨学会を強制的に譲り受け、朴正煕大統領と夫人の陸英修氏の一字を取って「正修」と名 前を変えた。朴委員長は九五年―二〇〇五年まで理事長を歴任した後、側近を後任として座らせている。ハンナラ党を刷新しようとすれば、朴委員長は自身が 負った軍事独裁の残滓を一掃することが急務だ。

李政権は日ごとに深まる政権危機を朝鮮半島での軍事緊張と公安政局の醸成で対処しようとする姿勢だ。だが、軍事緊張と公安弾圧で危機を免れることはできないだろう。根が腐った李明博・ハンナラ党政権の前途は暗いばかりだ。

(河民宇記者)


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